実録 医院開業 成功への道
先輩の声

こっそり教えます。内科開業の成功の秘訣。

おがたファミリークリニック 院長 緒方正樹 先生 ご高齢者からお子様まで笑顔で集えるクリニックを

設計が自由にできる点も魅力

内科医として大学病院などで研鑽を積んだのち、「おがたファミリークリニック」を開業した緒方院長。 「専門は循環器内科ですが、勤務医として広く一般的な内科診療にも携わった経験から、ご高齢者からお子様まで笑顔で集えるクリニックを――と考えるようになりました」その夢を温めていた折、開業を希望していた地域に、ミサワホームが高齢者用マンションと、隣接の戸建てクリニックの計画をしているため、ドクターを探しているという話が舞い込んだ。計画によると、クリニックは在宅療養支援診療所の登録をして、隣接の高齢者用マンションの入居者に医療行為が必要になった場合、ドクターが24時間駆けつけるシステムをとるというものだった。クリニック建築の費用は、躯体をオーナーが、内外装設備費用などはドクターが持ち、完成した建物をドクターが賃貸契約で借りる、いわゆるスケルトン貸しの形態だった。「高齢者住宅の主治医の役を担うのは、私の診療理念に合致しましたし、設計が自由にできる点も魅力でした」

患者様がリラックスできる癒しの場にしたい

クリニックが位置する名古屋市では、車での通院が一般的で、停めやすい駐車場があるか否かでクリニックを選ぶ人が非常に多いため、敷地内に十分な駐車スペースがあるのも、ここでの開業の決め手になった。このような好条件ながら、スケルトン貸しのため、初期投資を抑えることもできた。建築の際、院長がこだわったのは、患者がリラックスできる癒しの場にしたいということだった。待合室をホテルのような心地よい空間にするべく、天井高を通常より1mも高い3m70cmにして、限られた床面積の中で最大限の開放感を獲得。高級感のある壁紙と大理石調の床材で、あたたかみの中にエレガントさを表現した。キッズコーナーは床を一段高くしてスペース分けするケースが多いが、院長は子供や車椅子利用者の安全に配慮して、フラットな床にこだわった。

ミサワホームさんは住宅建築のエキスパート

ミサワホームはその要望に応え、大理石調の濃い色の床材でコーナーを囲むことを提案。安全かつ待合室の雰囲気を壊すことなく、視覚的にはっきりスペース分けすることに成功した。診療部分にも院長のこだわりをふんだんに取り入れた。ドクターは院長一人だが、診察室は4室。うち2部屋は感染症患者の隔離室として使用できるよう、入口から近いスペースに配し、他の診察室とは動線を分けている。院長は4つの診察室の間を最短距離で移動できるように内部動線を設けるなど、レイアウトも熟考。「ミサワホームさんは住宅建築のエキスパートと認識していましたが、医院建築の実績も高いと知り、安心してお願いできました。『こんな雰囲気にできますか?』と要望を出すと、豊富な引き出しから的確なプランを出して、すべてかなえてくださいました」

親交のあるドクターに診てもらえる安心感

クリニックの2階には、「働く女性を支援したい」という院長夫妻の強い思いから、一般の保育施設に託児できない病児をあずかる病児保育施設を併設した。また、昼食は隣接の高齢者用マンションの入居者とともにとるという院長。親交のあるドクターに診てもらえる安心感は入居者からも大変好評だ。クリニック名に『ファミリー』と入れたのは、患者の家族までも心の通った医療で支えたいからだという。「地域の癒しの場に、という私の理念をミサワホームさんがしっかり受け止め、具体的な形にしてくださったおかげで、長年思い描いてきた理想のクリニックが完成しました」