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interview

心と体の
手入れをしましょう

ヨガ講師
サントーシマ香さん

スマホやパソコンを使う現代の生活は、
自ら気がつかないうちに疲れが蓄積していることが多い。
ヨガ講師のサントーシマ香さんは
暮らしをスローダウンして、心と体の手入れが大切だと言う。
ヨガをはじめとするエネルギーを充たす方法を聞いた。

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  • 現代の生活は、疲れが溜まりやすい
    最近は、肉体的にも精神的にも疲れが溜まりやすい生活になっている人が多いと思います。肉体的には、起きている時間が長い、活動量が多い、移動距離が長い。精神的には、心配しすぎる、考えすぎる、人の目を気にしすぎる。また、帰宅してもパソコンやスマホで神経を刺激するメディアに触れてしまうなど、いろいろと疲れてしまうもの。その結果、慢性的にエネルギーが不足しがちです。

    積極的にエネルギーを充たす
    日々フル回転して疲れたら、カフェインや砂糖、栄養ドリンクで気を紛らわし、本格的に病気になったら病院へ。その場しのぎの連続では、疲れは根深くなってしまいます。現代社会を生きる私たちは、昔とは比べられないくらいの刺激にさらされて生活しています。積極的に休息をとること、自分のなかにエネルギーを満たしていくことが大切だと思います。

    大学生の時にヨガと出会う
    以前の私は、自分の体の声に耳を澄ますこととは程遠い生活をしていました。体調不良になり、元気になりたいと思ってヨガと出会いました。そして、ヨガやアーユルヴェーダを通して、「もっと世の中を知りたい」と思い行動しているうちに、よい場所に行ったり、よい先生に会ったり、よい本に出会ったり、自分自身の内側を見つめてみたりして、今も旅の途中です。
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  • ヨガで心と体を結ぶ
    ヨガは心と体を、呼吸でひとつに結び合わせるもの。シンプルに呼吸や体の動きを通して、気持ちがよいという感覚を大切に、心と体を丁寧に手入れするものです。

    小さなことにも幸せを感じやすくなります
    ヨガを通じて心が本来の落ち着き、スローなくつろぎの状態を取り戻すと、体の巡りがよくなって最適な状態にチューニングされます。そうすると神経系もクリアになって、水を飲んでも美味しいし、呼吸をしても清々しい、電車に乗っても、ひとり一人の人たちに対して優しい気持ちが湧きでてきます。無理に刺激を求めなくても、平凡な日々のなかに無数の「ありがたさ」を感じることが多くなりました。

    ヨガは親密さを築くこと
    この感覚は特別に私だけが感じることではなくて、長いこと一緒に練習しているヨガ友が同じようなことを言っているので、たぶんヨガの効用のなかに、“自分に対して育む親愛の表現が他者や環境にも広がっていく”、というような要素が含まれているのかもしれません。
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  • 自宅で、気軽にヨガを
    森林浴やサーフィンなど、自然のなかで体を動かすと不思議と心と体が軽くなったという経験のある方も多いでしょう。それは自然のなかで、本来の調和を取り戻せたから。同じようにヨガをすると、内なる自然に触れ心と体の調和がとれた状態に近づきます。都市に住んでいてなかなか自然のなかに出かけられなくても、自宅で気軽にできるのもヨガのいいところです。

    難しく考えないでください
    ヨガは無理にポーズを取ろうと、体をいじめ苦しむものではありません。他者と比べるものでもありません。イライラした時に、ヨガのポーズをとって深呼吸すると冷静になれます。子どもを一日中抱っこして疲れた体を寝る前にほぐすと楽になります。そんなふうに無理せず、日常に役だててほしいですね。

    ヨガとセットで瞑想を
    心を本来の静けさに休ませることは、とてもいい手入れの方法。いきなり瞑想を始めるのは難しくても、ヨガを行った直後なら、無の状態に近く瞑想状態に近づきやすいのです。ただ静かに5分くらい座って、深呼吸に集中する、それだけでも、ずいぶん心がクリアになります。ヨガを行うと自分が持つ潜在的意識と、厚い殻で固められた現在の意識との境界が緩みます。いつもより心の殻が薄くなっている状態。その状態だと瞑想しやすいのです。
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  • 自分の心が喜ぶことを増やしていく
    予定を減らし、おうちでゆっくりくつろぐ時間を持つこと、自分を大切にいたわる時間をつくること、寝る時間を少しずつ早めて慢性疲労を解消すること。そして、自分の心が喜ぶようなことを増やしていくとよいでしょう。今はカナダに住んでいて、小さな森を歩いて深呼吸をすることや夕焼けを見る。そんなことをして、エネルギーを充たしています。

    リラックスできる住まい
    「Less is more」という言葉があるように、 ごちゃごちゃしすぎているよりも、スッキリしている方が、神経系が休まっていいですね。それに、自分のできる範囲で部屋を整えたり、季節の花を飾ったりすることで、知覚からエネルギーを取り入れることもいい。外ではいろいろなノイズや刺激にさらされていると思いますので、自宅は大人も子どももホッとできる空間であることが大切だと思います。
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profile

サントーシマ香さん
サントーシマ 香さん
ヨガ講師、アーユルヴェーダ・セラピスト。心身の健康や周囲との調和に悩んでいた大学生活の終わりに、日常にヨガを取り入れはじめる。2002年に渡米。2005年全米ヨガアライアンス認定インストラクター講座を修了。その後インドのティラック・アーユルヴェーダ大学にて医療従事者向けアーユルヴェーダ・コースを修了。伝統的なヨガ哲学や呼吸/瞑想法を学んだうえで、ひとり一人のライフスタイルに合わせたインストラクションを実践。現在はカナダ在住。自分自身の練習を続けながら、ヨガ書籍の製作などを行いヨガの普及に努めている。

関連サイト
サントーシマ 香webサイト

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疲れないからだをつくる 夜のヨガ
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ぐっすり眠って明日に疲れを残さない「夜のヨガ」。休むことの意味から始まり、お布団の上でも楽に取り組めるヨガなどを紹介しています。2017年4月発行(大和書房)



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