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interview

春になったら、
青空の下でお弁当

料理家
SHIORIさん

小学二年生のときに、父のためにつくったサラダ。
それがSHIORIさん初めての料理だった。
22歳で出版した「作ってあげたい彼ごはん」は、ベストセラーに。
相手を想い、料理をつくり続けてきたSHIORIさん。
彼女の暮らしの中心にある「食」について伺った。

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  • 始まりは父につくったサラダ
    最初に料理をつくったのは、小学校二年生の頃。学校の授業で習った野菜サラダを父につくってあげたのが始まりでした。料理といっても、ちぎったレタスにツナ、コーンをあしらっただけの簡単なものでしたが、父はとても喜んでくれました。それをきっかけにレシピを増やしていって、高学年になる頃には、夕飯の献立を何パターンかつくれるくらいにはなっていました。

    彼のためにつくったお弁当
    わたしの「彼ごはん」の元になったのは高校生のとき、付き合っていた彼のためにつくったお弁当。純粋に「今日のレシピは気に入ってくれるかな?」とか、「これを食べて一日を元気に過ごしてほしいな」と、彼の顔を思い浮かべながらつくっていました。大切な人に喜んでほしいという想いは、今もわたしの料理の原動力です。
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  • 若い世代の女の子に向けた「彼ごはん」
    短大を卒業した後、料理アシスタントを始めたばかりの頃はまだ、レシピ本といえば主婦向けのものばかり。「自分と同じような、ごく普通の若い女の子が料理を始めるきっかけになる本があればいいのに」と感じていました。そして、「きっと同世代の女の子たちは、そんなレシピを待ち望んでいるはず!」という使命感のような自信に後押しされるように、22歳のとき「作ってあげたい彼ごはん」の第一弾を出版しました。

    「彼ごはん」は、料理が楽しくなるレシピ
    彼ごはんは、スーパーなど身近で手に入る調味料や材料・道具を使って、料理をしたことがない、これから料理を始める女の子を意識したレシピです。「自分でも美味しくつくれた!」と、自信をもってほしい。そういうコンセプトでつくりました。そして、食べた人が喜ぶ姿を見て、料理することの楽しさを知ってほしいと思っています。

    人気はチキンカチャトラ
    彼ごはんの中でも人気が高いのは、チキンカチャトラ。トロトロに仕上げた鶏肉の狩人風トマト煮込みです。煮込むのに少し時間はかかるので、明日のお弁当にというレシピではありませんが、大切な人の誕生日や記念日にひと手間を惜しまず、想いを込めてつくってほしい一品ですね。
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  • 料理は愛情表現
    相手を想ってつくる料理は、愛情表現そのもの。そして料理には、つくるときの気持ちが表れます。時間がないからといって、雑につくれば味わいも大ざっぱなものになります。だから、忙しいときは何品も用意しなければと無理をせずに、数は少なくても想いを込めてつくる。そうすることで「おいしい!」という感謝の気持ちが返ってきます。

    おいしい料理をつくるとママは元気になる
    子どもは自分の感覚に正直です。おいしいと感じたものは、おかわりしたり、「またつくってね!」と言ってくれる。喜んでくれると、「次はどんなおいしいものをつくってあげようかな」というモチベーションにつながります。それに、ママがキッチンで楽しそうにしている姿を見れば、「どうしてママはいつも楽しそうなのだろう?」と、子どもたちが食べることに興味を持ち、食育にもなります。
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  • お弁当で会話する
    私はお弁当づくりが大好き。色とりどりの彩りの楽しさや、盛り付けたときの仕上がりのバランスを考えながら、具材をつめていくときが楽しい。食べる人が蓋を開けたときの顔を思い浮かべて、自分なりのメッセージを発信するのです。つくるときと食べるとき、お弁当を通じて、時間差で会話するような楽しみがあります。

    お弁当を持って出かけよう
    あたたかくなったら、家族でお弁当を持って近くの公園に出かけたりするのもいいですね。遠出をしなくても、暮らしにメリハリがついて楽しい。おむすびを握って、それを持って出かけるだけで特別な日になります。それにママも、目の前でお弁当を食べている家族の笑顔を見ると、ごきげんな気持ちになります。ちなみに、おいしいおむすびのコツは、握るときに愛情と空気を入れることですよ。
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SHIORIさん
SHIORIさん
料理家。短大卒業後、料理家のアシスタントを経て独立。22歳で出版した「作ってあげたい彼ごはん」は、シリーズ累計370万部を超えるベストセラーに。「若い女の子にもっと料理を楽しんでもらいたい」と、料理教室のほか雑誌、テレビ、イベントなど幅広く活躍している。

関連サイト
L'atelier de SHIORI

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SHIORIの2人で楽しむ ゆるつま
SHIORIさん夫妻が2人で楽しむ食卓には、“ラクに、ゆるっと、でも見た目は華やか”な、がんばらなくてもウマい料理。おかずにもなるつまみ料理が、毎日の時間と心の余裕を生み出します。2017年11月発行 (講談社)



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