INNOVATE NEXT [MGEO 開発秘話]

07 INNOVATE NEXT 安心の、その先へ。

東日本大震災に学んだ、
災害の「後」への備え。

災害でライフラインが断絶。
住まいにできることは何か。

きっかけは、2011年3月に起きた東日本大震災だった。凍てつく寒さの中、電気・水道・ガスなどのライフラインが断絶され、食料や物資の補給も不十分な「自宅避難」を強いられたとき、住まいにできることはいったい何か。単に倒壊を防ぐだけでは十分ではない。もしもの時に何が必要で、何ができるのか。災害後の避難生活も見据えた上でどんな備えを行うべきか。被災された方からのヒアリングや各種の被災調査結果を集め、日本の災害リスクを大きな
視点から捉え直し、ひとつ上の安全・安心を追求する新たなソリューションの開発が始まった。
それが防災・減災ソリューション「MISAWA-LCP」である。「LCP」とは、「Life Continuity Performance」の略語であり、災害後の生活継続性能を意味する言葉である。日本の災害リスクは、世界でもまれにみる高さであり、地震や台風、ゲリラ豪雨、活発化する火山活動など、その脅威は多岐にわたっているため、近年特にこの「LCP」に注目が集まっている。
もちろんミサワホームも例外ではない。今後も地震や津波などの自然災害を前提とし、東日本大震災を教訓に、災害後も自立した快適な暮らしを復旧まで支えられる機能を、すべての住まいに備えたい。そんな思いからこのソリューションが開発されたのである。

「備え」「守り」「支え」。
時系列で安心を考える。

防災・減災のために、住まいに必要な仕様や性能とは何か。開発コンセプトは、“もしも”の時にも「自宅生活」が継続できる住まい
づくりである。開発担当者は語る。「災害が起きたら避難所に行くのではなく、安心な自宅で避難する。自宅なら、集団生活のストレスを感じたり、ペットと離れることもありませんから。」その自宅生活継続を可能にするのが、水や電気といったライフラインである。災害発生後、復旧までにかかる期間は、水道が90日、ガス83日、電気7日、電話6日というデータがある。
また、大災害発生時、公的な支援物資はすぐに届かないケースが多い。これまで備蓄は3日分あれば十分とされていたが、政府の中央防災会議では1週間分程度の備蓄を推奨している。そこでミサワホームでは、日常から復旧までの生活継続計画を時系列でとらえ、災害前の「備え」、災害時の「守り」、そして災害後の「支え」まで、3つのステップでトータルに安心を提供する防災・減災ソリューションの形へとたどり着いた。「備え」に対しては、十分な備蓄を可能とする大収納空間「蔵」や「ローリ
ングストック収納」、災害情報提供などの機能を。「守る」に対しては、地震・風害・水害・火災・雪害に対応したソリューションを。そして「支え」に対しては、太陽光発電や蓄電池、雨水利用システムといった技術を。それぞれの住まいにあった防災・減災ソリューションを組み合わせ、ひとつ上の安全・安心を提供することが可能となったのである。 ※出典:兵庫県「阪神・淡路大震災の支援・復旧状況」

“もしも”に備える、
いつも美しい住まいの形。

さまざまな技術や設備が可能にした「MISAWA-LCP」。しかし、開発担当者は語る。「大切なのは、“もしも” を特別なことにしないこと。」実は、「MISAWA-LCP」にはもうひとつ、異なるコンセプトが掲げられていた。それは「 “もしも”の時にも安全な住まいは、美しい住まいであるべき」というものである。安全で頑丈なだけの家では、豊かに暮らせない。“もしも”のために、“いつも”を我慢するのは本末転倒である。強い家であることはもちろん、その前提として住み心地のよい、美しい家であること。目に触れたり、手で触れたりする部分を美しく納めるに
はどうすればよいか、日常を暮らしやすくするためにはどんなつくりがよいかを徹底して考え抜いた末に生まれたのが、「MISAWA-LCP」なのである。「備えることは、手間のかかる大変なことではなく、日常の生活に密着しているのだと知ってほしい。いざという時も住まいが家族を守り、日常に近い生活を支える備えがあれば、もしもの不安を感じずに、いつも快適な暮らしを楽しむことができると思います。」いつもの暮らしを送りながら“もしも”に備えるというライフスタイルを、日本の当たり前に。それもまたミサワホームの理想のひとつなのである。

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