平成20年3月17日
「次世代ゼロ・エネルギー住宅」試行棟が旭川に完成
○Q値=0.80W/m²Kを実現する超断熱性能
○生活エネルギーのみならず建設時に排出されたCO2も回収
○寒冷地「北海道旭川市」での実証実験をスタート
| ミサワホーム株式会社(代表取締役社長 水谷和生)は、年間のエネルギー消費と発電エネルギーの収支をゼロにする「ゼロ・エネルギー住宅」を開発、販売してきましたが、このほど、生活に必要なエネルギーのみならず、建設時に消費するエネルギーも回収できる「次世代ゼロ・エネルギー住宅」の試行棟が完成しました。 このたび北海道旭川市に完成した試行棟は、昨年10月に発売し好評を頂いている住宅「SMART STYLE O」をベースにしています。断熱性、気密性を高め、冬季の日射取得性と夏季の日射遮蔽性、通風性などに配慮することで、家庭での消費エネルギーを最小限に抑え、屋根全面に載せた太陽電池による発電、空気熱や排熱のエネルギーを利用することで、実質のエネルギー収支がゼロ以下(発電量が消費量を上回る)になる住宅です。 発電量が消費エネルギー量を上回っていることにより、年月が経つほどライフサイクルエネルギー収支は低下し続け、住宅が建設される際に発生するCO2をライフサイクルの中で回収でき、将来的にはプラスに転じる性能を寒冷地“旭川”でも実現しています。 また、室内の上下温度差や室間温度差の解消、不快な冷気流や乾燥・結露の防止、冷暖房に頼らない自然な心地良さの確保など、居住性も考慮した住宅を追及しています。 |
旭川試行棟の主な特長は以下の通りです。
日本は南北に長く、地域の気候特性を考慮し検証する必要があり、その一棟目として寒さの厳しい北海道旭川に試行棟を建設しました。今後は実際にお客様にご入居頂き、通常の生活をしていただく予定です。年間を通じて遠隔通信システムによるデータ収集および検証を進めるとともに、全国的な商品展開を推進していきます。 |
■次世代ゼロ・エネルギーを実現する環境技術
ゼロ・エネルギー住宅とは「年間に必要なエネルギーを上回るエネルギーが太陽光発電で得られる」住宅です。さらに次世代ゼロ・エネルギー住宅ではこれまで以上に高効率なエネルギー利用を可能にし、建設時のCO2まで回収することで、ライフサイクルエネルギー収支もゼロ以下にする、まさにこれからの時代に求められる環境性能の高い技術を盛り込んでいます。
○次世代省エネ基準適合住宅の約2倍の断熱性能(Q値=0.80W/m²K)
○やわらかな“暖かさ”と“涼しさ”
○建材型を生かした「太陽光発電システム」
○暮らしを快適にする「省エネアイテム」
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■家計にも環境にもやさしい住まい
○エネルギー収支
既存のミサワホーム寒冷地仕様に比べ約65%消費エネルギーを削減しています。
冬が厳しい旭川においても、年間エネルギー収支ゼロ以下を実現しています。
*参考値 エネルギー消費量 7,000kWh/年 < 発電量 7,700kWh/年
○年間コスト収支
年間コスト収支は電力消費によるコストと発電による収入を差し引きした金額になります。既存のミサワホーム寒冷地仕様では、シミュレーションに基づくエネルギーコストは23.0万円/年(在来木造仕様30.9万円/年)ですが、次世代ゼロ・エネルギー住宅では13.3万円/年と、年間9.7万円のコスト削減を可能にし、太陽光発電によるコストメリット21.0万円/年と合わせて30万円/年以上のコストメリットが期待できます。)
○ライフサイクルエネルギー収支
あるものの材料を調達し、加工製造し、そして使用、最後は廃棄するという一連の流れの中で消費される全てのエネルギーを意味します。
一般の住宅建設では、竣工までに30万kWh程度のエネルギーを使います。その後生活とともに毎年一定の割合でエネルギーを消費していきます。
一方次世代ゼロ・エネルギー住宅では、建設時に12%ほど余分にエネルギーを必要としますが、毎年のエネルギー収支がマイナスになるので、一定期間を過ぎると建設時も含めたライフサイクルエネルギー収支もゼロ以下になります。
○CO2削減量
旭川において、当社の既存仕様に対するゼロ・エネ仕様のCO2削減量は10トン/年。実際の森に例えると、毎年1,000m²の森を新たにつくることに相当します。
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■ゼロ・エネルギー住宅開発経緯
当社では太陽エネルギーを利用した住まいの開発着手から30年以上が経過しました。
1974年に、環境負荷の低減を目指した「エコ・エネルギー住宅」の開発着手に始まり、1989年には、当社梓川工場内に(財)電力中央研究所と共同で実験棟を建設。この年から屋根建材型の太陽電池モジュールの開発にも着手しています。
1991年には高松市内に屋根全体に太陽電池を搭載した実験棟を建設。この住宅では家庭内の消費電力量の85%を太陽光発電で賄うことができるというものでした。
1994年には「屋根建材型の太陽光発電システム」の販売を開始しています。
そして1998年に世界初のゼロ・エネルギー住宅として「HYBRID-Z」を商品化し発売をしました。
今回の試行棟ではHYBRID-Zを上回る断熱性能の実現と、エネルギー利用の高効率化を図ることで、寒冷地での年間エネルギー収支ゼロを実現し、さらにライフサイクルの中でCO2排出収支もゼロにできる“次世代”のゼロ・エネルギー住宅を実証する予定です。
*外観イメージ

ベースプラン「SMART STYLE O」 1F 65.95m² 2F 73.18m² To. 139.13m²(42坪)
以 上 |
*この件に関するお問い合わせ先
ミサワホーム株式会社
経営企画部 広報・IRグループ 中村 孝 村山 透
TEL:03-3349-8088
E-mail:Toru_Murayama@home.misawa.co.jp