2013.08.08
こんにちは!MJ Wood住まい相談室です。
すっかり夏本番を迎え、花火大会などもあり、町では浴衣姿の人も見かけるようになりました。夏は、色々な場面で「和」を感じることが多くなりますね。
「和」を感じると言えば、皆様も手ぬぐいや風呂敷など、お使いになりますか?荷物を包んだりハンカチ代わりになったり、工夫次第で、いろいろな使い道があるのが日本のモノの魅力ですね。
今回のぶらり旅も前回のMJWoodマガジン「南キッチン・北リビングの間取りの秘密にせまる 〜Season n開発裏話 その1〜」に引き続き、新商品「Season n(シーズンエヌ)」の開発を担当したミサワホームの商品開発部の増田と中出のデザイナー2名のインタビューをお届けします。風呂敷のように、住む人の好みやライフステージによって色々な住まい方ができる柔軟性にご注目ください。
Q1.「Season n(シーズンエヌ)」は“田の字型プラン”を採用していますが、どのようなメリットがありますか?
中出:日本の伝統的な農家に多く見られる“田の字型プラン”は、ふすまや障子によって空間を閉じたり開いたりできる自由度の高さが特徴です。普段は区切られた空間でも、冠婚葬祭などの時にはふすまをはずして大広間にしていました。「Season n」では、この伝統的な間取りを再現。建具の開閉により自由度の高さを実現させました。さらに、“田の字型プラン”は自由度の高さに加え、シンプルな形状のためコストを抑えられることもメリットです。
Q2.「Season n」での「自分らしい暮らし」の作りかたを教えて下さい。
増田:「Season n」の1階では、用途を決めているのは、キッチンだけです。他の空間は、住む方のライフスタイルやライフステージの変化に対応できる柔軟性があります。たとえば、現在、リビングにしている北側も、子供が巣立ったら、念願の趣味のアトリエやネイルサロンにだってできるのです。
また、2階の洗面室も工夫しています。既製の洗面化粧台をセットで設置するのではなく、たとえば鏡や収納は通販や好きな家具店で選んでDIYで取り付けられるように、壁を強化しているのですよ。イニシャルコストも抑えられて、自分好みにアレンジできます。
中出:2階の寝室も、家族の成長に合わせて対応できるつくりになっています。子供が生まれたばかりの頃はベビーベッドを並べたり、布団を敷き並べて「川の字」で寝たり、寝室がクローゼットまで広がってもいいかなと思います。壁で制限されずに衣装ケースやパイプハンガーを効率的に組み合わせる事も出来るし、掃除もしやすい。ルンバも隅々まで働いてくれるかもしれません。(笑)
その時、その時の家族のライフステージや家計状況によって必要なもの加えたりできる柔軟性がある、まっさらな箱を作りたかったのです。
Q3.自分好みに手を加えられる場所は他にもありますか?
増田:家族が集う南側ダイニング横と、北側リビング横に余白空間を設けています。壁を補強壁にしているので、自分で棚を設置したり、写真や絵画を飾ったり、壁にテレビを掛けたり、全面板張りにしたりと自由にアレンジできます。最近の家はできるだけ部屋を明るくしようと窓が多くなりがちですが、私たちは、あえて適切なところに壁を設けて、アレンジできるスペースを残しました。こうした空間で、それぞれのご家族の“自分たちらしい”暮らしが広がれば素敵ですね。