ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 竹中宣雄)は、100%リサイクル原料を使用し限りある資源を有効活用するエクステリア素材「M-Wood2」を製造しています。このたび、M-Wood2の原料として、ケナフボードを使用した新たな資源循環システムを構築し、8月下旬より運用を開始します。 ミサワホームでは地球全体を視野に入れ、省資源や生態系保全に配慮した事業活動を展開しています。M-Wood2は、従来廃棄物として処理されていた廃木材と廃プラスチックを原料に100%マテリアルリサイクルできる素材として1998年に開発、2002年には再生有機系建材の第一号に認定され、資源循環型社会に応える新素材として信頼を得ています。 樹木や草本といった植物は光合成により大気中のCO2を吸収固定する性質があり、原料や製品として使用することで炭素の長期間貯蔵ができるので地球温暖化対策に寄与します。ミサワホームでは地球環境への負荷が大きい石油由来の工業製品の代替として、成長が早く持続的に安定供給できるケナフに着目し、内装の壁材に採用するなど用途拡大を模索してきました。
一方、ケナフボードは、ケナフ(皮の部分)とプラスチックを配合し板状に加工された製品で、自動車のドアやシート等の内装部品の基材に使用されています。
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ミサワホームは、M-Wood2とケナフボードがともに植物繊維とプラスチックとの複合材料であることに着目し、自動車内装部品の開発や生産をするトヨタ紡織株式会社(本社 愛知県刈谷市/代表取締役社長 石井克政)の協力のもと、2013年よりケナフボードをM-Wood2の原料に使用する検討を重ねてきました。このたび、曲げ強度や線膨張率などの品質面の性能基準を満たし、量産化の目処も立ったことから、8月下旬よりミサワホームで使用するM-Wood2の原料に、ケナフボードを使用(年間予定使用量は約100t)していきます。 ミサワホームは、持続可能な社会の実現のため、今後もM-Wood2を住宅用エクステリア部材のほか様々な用途に使用し、生態系保全に配慮し限りある資源の有効活用を積極的に図りながら事業活動を展開していきます。 |