ミサワホームグループの株式会社マザアス(本社 東京都新宿区/代表取締役社長 吉田肇)は、社会福祉法人さくら会(所在地 東京都品川区/理事長 前田武昭)と共同運営する「ケアホーム西五反田」にコニカミノルタ株式会社(本社 東京都千代田区/代表執行役社長 山名昌衛)が開発した「ケアサポートソリューションTM」を設置し、介護現場の業務効率化を検証します。この取り組みは、コニカミノルタが採択を受けた厚生労働省の「介護ロボットを活用した介護技術支援モデル事業」として実施されるものです。
介護スタッフは、食事や入浴の支援以外にも入居者の安否確認や非常時の駆けつけ、ケア記録の作成、スタッフ同士の情報共有などさまざまな業務を手掛けるため身体的・精神的負担が大きくなりがちです。また、今後の人口減少に伴い介護スタッフの慢性的な不足も懸念されます。このような中で介護人材を確保するためには、業務負担軽減をはじめ勤務環境の改善が喫緊の課題です。厚生労働省は介護スタッフの負担軽減に貢献する介護ロボットや見守り支援機器の導入支援等に取り組んでおり、今回のモデル事業はこれらの機器を導入する施設のスタッフがその使用方法を熟知し、効果的に活用するためのノウハウ構築支援を目的に実施されます。
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今回のモデル事業で使用される「ケアサポートソリューションTM」は、ICTを活用して介護業務全体の効率化を目指すシステムです。コニカミノルタ社独自のセンシング技術と画像処理技術を生かして入居者の起床、離床、転倒などを検知し、その情報を介護スタッフへ通知したり、介護スタッフが使用するスマートフォンからケア記録の作成や入居者情報の共有をしたりすることが可能です。コニカミノルタは、この有効性を検証するためには、経験豊かな介護スタッフが多く勤務しており既に業務効率が高い施設での検証が適切であると考え、その条件に合致したケアホーム西五反田との連携を決定しました。ケアホーム西五反田では、全3フロアのうち1フロア27床を対象に「ケアサポートソリューションTM」を導入し、従来の介護体制と比べてどの程度の業務負担軽減が可能かを検証します。さらに、介護スタッフの使用実績をもとに更なる業務改善に取り組むとともに、創出できた時間をレクリエーションやリハビリの充実、自立支援介護の強化などに割り当てるなど、介護サービスの品質向上も検討します。 マザアスは、20年以上にわたる介護施設の運営を通じて介護スタッフの勤務環境の改善や介護サービスの品質向上に努めてきました。今回の取り組みにより業務効率化をさらに推進し、介護現場の働き方改革にもつなげていく考えです。 |