ミサワホームグループの株式会社ミサワホーム総合研究所(本社 東京都杉並区/代表取締役社長 内田和明)は、このほど設立された「バウハウス100周年委員会」のメンバーとして、バウハウス創立100周年を日本で祝う「バウハウス100ジャパン」プロジェクトの企画・運営に携わります。 造形学校「バウハウス」は、1919年にドイツで設立され、デザインや建築、造形教育において、その思想が今なお世界に多大な影響を与えています。建築をもとにあらゆる芸術を統合しようとの想いから、家具や照明器具、陶器、金属器などの日用品、テキスタイルに至るまで、幅広い分野で新たな形態を目指して活動しました。1933年に閉校するまで、14年間という短い活動期間でしたが、ここでの試みは80年以上経った現在でも生活の所々に受け継がれています。日本は世界でもいち早くバウハウスの誕生とその動向に目を向け、その理念と活動を長年研究し続けてきました。 ミサワホームは商品開発におけるデザインポリシーを「シンプル・イズ・ベスト」とし、年月を経ても飽きのこないデザインを実現し住宅の価値を高めることを掲げています。バウハウスにおいて80年以上も前にデザインされた作品が今なお高く評価されていることは、ものづくりという共通の視点において学ぶ点が多いことから、1989年にバウハウス関連の作品の収集を始め、1996年に「ミサワバウハウスコレクション」を開設しました。現在、作品約1,500点、資料約1,200点、芸術関連蔵書約13,000冊を所蔵し、単独での企画展の開催や国内外の美術館への出品・企画協力をするなど積極的な啓蒙活動に取り組んでいます。 |
この度、2019年にバウハウスが創立100周年を迎えることを機に、日本におけるバウハウス研究の中心的な役割を担ってきた研究者が集まり、「バウハウス100周年委員会」が発足しました。長年バウハウスを研究しているミサワホーム総合研究所の学芸員( 杣田(そまだ) 佳穂(かほ) )も本委員会に参画することになりました。本委員会は創立100周年を祝い、改めてバウハウスの意味と意義を問い直すことを目的に「バウハウス100ジャパン」プロジェクトを立ち上げ、今後3年間で様々な展覧会、シンポジウム、ワークショップ、研究などを行います。 ミサワホームは、これまで収集したバウハウスコレクションや研究成果を活かし、このプロジェクトの企画・運営に関わることで、今後も日本のデザインの発展に寄与していきます。 |