ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 磯貝匡志)および株式会社ミサワホーム総合研究所(代表取締役社長 千原勝幸)は、国土交通省が公募する「人生100 年時代を支える住まい環境整備モデル事業」に、「高齢者等の外出を促すエリアリノベーションに関する実証実験」を提案し、選定されました。調査・検証については、東京大学 郊外住宅地再生社会連携研究部門(小泉秀樹教授)と共同で行います。
近年、路線バスやコミュニティバスの廃止、免許返納などを背景に、移動手段を失う高齢者が増えています。それに伴い、高齢者には、外部との交流機会が減ることにより生活の豊かさや生活機能の低下が懸念され、将来的には要支援・要介護へ移行する可能性もあります。こうした課題に対し、交通面ではMaaS※やオンデマンド交通の普及が期待される一方で、既存の住宅および住宅地には、老朽化への対策とともに、高齢者の外出機会を増やし、交流を促す住環境や仕組みづくりが求められます。
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ミサワホームは、住み慣れた住宅地に住み続けるための環境整備を「交通と住まい」の視点で考え、高齢者が外出や来客の機会を増やすための住宅環境や仕組みづくりを検証する実証実験を行います。具体的には、神奈川県川崎市麻生区で計画されるオンデマンドバスに関する実証実験に合わせ、実施されるエリア内の居住者に調査を行います。得られた調査結果を分析し、新しいモビリティサービスとの連携において最適なリフォームとサービスの在り方を策定して、実施エリアにてモニターを募集、実物件に提供して、効果測定や生活者評価を行います。 実証実験による結果については、今後のエリアリノベーションに広く役立てる目的で、ミサワホーム総合研究所ホームページ内の「ミサワホーム総合研究所レポート(通称:エムレポ)」にて公開するなど、情報発信を行う予定です。 ミサワホームは、モビリティサービスと住宅改修の関係性を把握することにより、人生100年時代において、一人ひとりが外出や交流を楽しみながら、長く安心して住み続けることのできるまちづくりの実現を目指していきます。
※ Mobility as a Service の略 |