ミサワホームグループのシンクタンクである株式会社ミサワホーム総合研究所(本社 東京都杉並区/代表取締役社長 千原勝幸)は、with コロナ、after コロナに求められる住まいや子育ての環境を考える目的で、コロナ禍を通じて生活者に起こった意識変化、および感染症に罹患した家族が感じた住まいの困りごとについて調査を実施。2つの調査結果とあわせて、次世代を育てる住まいの提案について、「これからの時代に求められる住まいのあり方」としてまとめましたので報告します。 次世代を育てる住まいの提案については、ミサワホームが2012年に発表した、子どもの成長段階に合わせた空間デザイン「ホームコモンズ設計」をもとに、これまでの10年間での子育て世帯の変化や、コロナ禍を通じた生活変容を踏まえて、新しい切り口を充実させた「ホームコモンズ設計2.0」として一新しています。 ■調査レポート「これからの時代に求められる住まいのあり方」の概要・生活意識の変化 ・住まいの課題 ・住まいのあり方 家で過ごす時間の増加に伴い、衣食住すべてで家の中での暮らしを充実させる傾向が強まる 罹患した家族の多くが、感染症を不安視 換気や除菌など感染症対策のニーズが高まる 空間を多用途で使い分けることがポイント子ども中心ではなく家族全員が主役の住まいに <実施した調査と主なトピックス>■コロナ禍を通じた生活者の意識変化調査(n=773)今後2年以内に戸建住宅の購入を検討されている年収400万円以上の方を対象に、2021年3月31日~4月8日の期間でWebアンケート調査を実施 ・72%の方が「在宅時間が増えた」と回答、「生活の価値観に変化があった」と回答した割合は75% ・衣食住の関心度は、部屋着・普段着が8割で高まる一方、外出着は8割で低下するなど、イエナカの関心が増加 ・ライフスタイルでコロナ後に重視するよう変化、上位に在宅ワークの時間が23%、心・身体の健康が20%・19% ![]() 図:在宅時間の変化(n=773) ![]() 図:生活価値観の変化(n=773) ■家族が新型コロナウイルスに罹患して自宅療養を行った方に対する、住まいの困りごと調査(n=1040)新型コロナウイルスにご自身または家族が罹患し、自宅療養の際に他の家族と同居された方を対象に、2021年11月30日~12月4日の期間でWebアンケート調査を実施 ・家庭内の感染者数は、部屋を隔離していた場合と隔離していない(できない)場合とで、分布に差が見られた ・感染時の困りごとは、自身が罹患した場合と家族の場合とで違いはあるものの、上位3項目は食事、トイレ、入浴 ・罹患後、65%の方の行動に変化があり、変化のあった生活シーンの上位は買い物が25%、帰宅時が24%と続く ![]() 図:家庭内の感染者数の分布(n=1040) <子育て世帯の変化や生活変容、調査結果などを踏まえた「ホームコモンズ設計2.0」のポイント>・子ども中心の住まいから、家族全員を大切に考え、ストレスなく過ごせる住まいにシフト ・状況やライフステージの変化に合わせて、これまで用途を決めて使用していた空間を多用途に活用 ・同様に、勉強や仕事などこれまで場所を決めて行っていた活動は、状況にあわせてさまざまな場所で行うように提案 ミサワホームは、創業時より「住まいは巣まい」という理念のもと、子育てにおいて「家にできること」を真摯に考えながら住まいづくりに取り組んでいます。そのような中、仕事や勉強、趣味などさまざまな活動を家で行うようになり、家で過ごす時間が増加するなど、暮らしは変化しています。2020年6月に実施した調査、および当調査で得られたコロナ禍を通じた意識変化に関する知見を生かし、これからもより良い子育て環境を大切に考えながら、家族全員が主役になり、心身ともに健康で豊かに暮らすことのできる住まいを提案していきます。 |