図版左:東京都庭園美術館(旧朝香宮邸) 外観、中央:グンタ・シュテルツル 《テキスタイルデザイン:絨毯》1929年頃 ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 作尾徹也)は、2022年12月17日(土)から2023年3月5日(日)まで東京都庭園美術館で開催される「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」展に特別協力し、所蔵する「ミサワバウハウスコレクション」の作品24点を出展します。本展覧会は、愛知県の豊田市美術館と島根県立石見美術館での開催が好評のうちに終了したため、本展覧会の開催を心待ちにする声が多く挙がるなか、東京都庭園美術館で最後の開催を迎えます。 1919年にドイツで設立された造形学校「バウハウス」の思想は、デザインや建築、造形教育において今なお世界に多大な影響を与えています。ミサワホームはバウハウスのデザインから多くの学びがあると考え、1989年にバウハウス関連の作品の収集をはじめ、1996年に日本で唯一のバウハウス専門美術館「ミサワバウハウスコレクション」を開設しました。現在は作品約1,500点、資料約1,200点、芸術関連の蔵書約13,000冊を所蔵。日本最多のバウハウス関連作品を所有しており、国内外の美術館へ出展・一般公開して啓蒙活動に取り組んでいます。 今回開催される展覧会は、西欧を中心に日本を含む各地でさまざまな「モダン」の形が現れた1910年代から30年代のデザインが紹介されます。バウハウスをはじめとする装飾を排し機能を追求したデザインが生まれる一方で、新しい装飾のスタイルが次々に花開いた時代でもあります。もはや国や民族、文化の壁はなく、当時の作家たちは国やジャンルをこえて同期し合い、共鳴しながら新しい生活の形を作り上げました。本展覧会では、絵画・彫刻から家具、食器、洋服、そして建築や都市に至るまで、作家たちが探求したいくつもの「モダン」の形が約400点集結し、展示されます。 開催会場の東京都庭園美術館・本館は、旧朝香宮邸として展示作品と同時代に竣工した、歴史的建築物です。当時のアール・デコ様式が残る室内調度と展示作品とのコラボレーションや調和も同美術館でしか味わえない見どころのひとつとしてご紹介されています。「ミサワバウハウスコレクション」からはグンタ・シュテルツル「テキスタイルデザイン:絨毯」やエーリッヒ・ディークマン「サイドチェア」など24点の作品を展示。あわせて、ミサワホームグループのミサワホーム総合研究所の学芸員が展覧会の図録にブルク・ギービッヒェンシュタイン美術工芸学校に関する論文を提供しています。 ミサワホームは、これまで収集したバウハウスコレクションや研究成果を活用し、多くの方が良質なデザインに触れる機会を提供することで、これからも芸術や文化の発展に寄与していきます。 展覧会詳細:東京都庭園美術館ホームページ |