![]()
![]() |
これまで、住宅業界は、進行する高齢化に対応するためバリアフリー化を推進、段差解消、緩勾配階段、手すりの設置など、住宅の安全性を高めるため様々な対策を実施してきました。ミサワホームでは、ホームエレベーターの普及が最も効果のある手段の1つとして、いち早く研究開発に着手、昭和62年業界で初めて商品化に成功。その後、各社とも商品化しましたが、普及が進まず、市場は未成熟といえます。これは、300万円近くかかる費用と、設置に必要とするスペースの確保が困難な点がその要因と考えられます。 今回開発した「ミサワパーソナルエレベーター」は0.8×0.8mという洗濯機置き場程度の小スペースに設置でき、ミサワホームの基本単位(1モジュール=910ミリ)四方に収まるので、他の居室スペースに影響を及ぼさずにプランニングできます。これは他メーカーのホームエレベーターが2本の支柱を必要とし、駆動方式もロープ式、あるいは油圧式であるのに対し、「ミサワパーソナルエレベーター」は支柱1本のみで、業界初のチェーン方式を採用したことにより可能になりました。また、価格は部品、部材の合理化を図り、現場での作業を簡略化し、他社ホームエレベーターの1/2以下の130万円(材工含む)を実現しました。 その他、音声アナウンス、異常発生時自動着床装置、停電時自動着床装置を標準装備、使い易く、安全性、機能性もより高めています。 当面は太陽光発電住宅「太陽の家」3階建て、及び同セラミック系に標準装備し、3階建てはもちろん、2階建て、地下室付き商品への運用も進める予定です。また、2000年には3階建て全商品に標準装備する考えです。 ■ホームエレベーター3階建て住宅 ミサワホームでは、他社に先駆けてホームエレベーターを開発、昭和62年6月に建築基準法38条にもとづく第一号認定を取得しました。基準法改正により準防火地域の3階建て住宅商品化以前に、ホームエレベーターを開発したのは、住まいの将来像、3階建て、地下室付きなどの多層化を見据え、また、身体障害者、高齢者への対応が不可欠であると考えたからです。その後、3階建て戸建住宅は飛躍的に増加、平成8年度は40,352棟(前年度比27.5%増 建設省調べ)に昇ります。一方、ホームエレベーター設置台数は、6,443台(日本エレベーター協会 8年度)と、まだ小さな市場ながら平成8年度は対前年度比57%増で、ニーズの高まりは顕著です。 ミサワホームは現在、「GENIUS都市物語」、「DEBUT自由空間3」等の商品を中心に3階建て住宅を販売しています。今後「ミサワパーソナルエレベーター」の低価格、省スペースというメリットを活かし、これらの商品への標準装備化を進め、3階建て住宅のシェア拡大に結びつける考えです。更に他工法の一般向け認定をも取得しオープン化していく予定です。
以 上
本件に関するお問い合わせは、ミサワホーム株式会社 広報部 担当:大原 |
||||
![]() ![]() |