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平成10年3月12日
業界初、マンションの壁紙にケナフを採用
- 森林資源の保護を考慮した非木材紙として注目大
- ドイツ商品安全・表示協会(RALマーク)の基準クリア
- 通常の紙壁紙と変わらず、汚れにくく、燃えにくい
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ミサワバン株式会社(代表取締役社長 山澤興英)は、4月4日より小田急線本厚木駅前に「ミサワホームズ本厚木」を発売しますが、マンション業界では初めて、壁の内装材として「ケナフ壁紙」を採用することになりました。
壁紙の生産数量は年間8億1500万平方メートルに上り、インテイラの内装材(特に居住用)の中でもトップです。これは同時に壁紙を貼る面積も広いことを示します。重量に換算すると約25万トンにもなり、廃棄量も最大です。
壁紙の中では、ビニル壁紙が圧倒的に多いのが現状ですが、廃棄の問題、リサイクルへの目処が困難なことから、自然素材への注目が高まっています。
今回採用したケナフ壁紙は、権威あるドイツ商品安全・表示協会のRAL基準適合品となっています。この品質マーク(RALマーク)を取得するためには、厳しい品質テストを通過しなければならず、品質及び健康と環境に関して、RALマーク認定の壁紙は、最高級あることの証明といえます。
ケナフ壁紙の主な特徴は次の通りです。
- 焼却しても塩化水素ガスは発生せず、そのまま埋めると土に戻る
- 合成樹脂に含まれる安定剤・可塑剤・発泡剤を使用していない
- ホルムアルデヒド放出量はRAL基準値(12r/100g)をはるかに下回る2r/100g
- 見た目は通常の紙壁紙と同じ、表面は撥水加工済みのため水拭きが可能
- 水質汚染を考え、酸素系漂白剤を使用
- 有機溶剤による油性インクではなく、水性インクを使用
など
ケナフ壁紙は、ミサワバンがこのたび販売開始する「ミサワホームズ本厚木」のほかに、「ミサワホームズ猿楽町」(東京都千代田区)においても使用されます。
ミサワバンでは、今後発売予定のマンション内装材には、全てこのケナフ壁紙を採用する考えです。
■非木材紙資源 ケナフ
ケナフはアオイ科の1年草で、成熟すれば下部が直径3〜5センチメートル、高さが3〜4メートルにもなる植物です。畑で栽培できる枯渇しない資源として世界的に注目を浴びており、気候に対する順応性があります。栽培範囲が広く、短期間(120日〜180日)での収穫率も高いため、木材パルプに替わる資源として期待されます。
■73年の歴史を誇るRAL
壁紙のRAL安全品質基準は1990年に設定され、1997年に基準の改正が行われました。新基準では、新たにVOC(揮発性有機化合物)の規制項目が追加されました。現在各種ある壁紙安全品質基準でVOCの規制と試験チェックを実施しているのは、RAL基準のみとなっています。
■「ミサワホームズ本厚木」の概要
- 所在地:神奈川県厚木市厚木町1724―15
- 交通:小田急小田原線「本厚木」駅東口より徒歩6分
- 敷地面積:1,444.89平方メートル
- 建築延床面積:6,874.41平方メートル
- 構造・規模:鉄骨・鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造、地上14階建
- 総戸数:69戸(事業協力者店舗及び住宅1戸)
- 販売戸数:68戸
- 専有面積:66.69平方メートル(2LDK)〜89.74平方メートル(4LDK)
- 駐車場:46台
- 間取り:2LDK〜 4LDK
- 中心価格帯:3,500万円台(4戸、3LDK:71.28平方メートル〜78.00平方メートル)
- 販売時期:平成10年4月4日
- 竣工予定:平成10年11月下旬
- 設計・施工:東急建設株式会社
- 売主:ミサワバン株式会社
以 上
本件に関するお問い合わせは、ミサワホーム株式会社 広報部 担当:大原
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