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平成10年10月1日
       

小型卓上キーボード「CUT Key」を開発



 

  • 住宅のマルチメディア化に伴い開発
  • 場所をとらず、片手で入力操作が可能
  • モバイルや携帯電話等にも応用可能



ミサワホーム株式会社(代表取締役社長 三澤千代治)は、株式会社ミサワホーム総合研究所(代表取締役社長泉旭)と共同で、片手で簡単に、かつ場所をとらない小型卓上キーボード「CUT Key」を開発しました。

ここ数年の様々な分野におけるマルチメディア化の波を受け、パソコンも“一家に1台”の時代から“1人1台”の時代になりつつあります。ミサワホームでは、家庭内にあるコンピュータ機器も家族全員が気軽に使いこなせるようにと、片手で操作可能なパソコン向け小型卓上キーボードの開発を進めてきました。

 「CUT Key」(Compact Universal Terminal Keyboard)とは、片手で入力操作ができるよう、わずか22個のキーで通常のパソコンのフルキーボードと同等の機能を持たせ、Windows系統のパソコンに直接接続して使用できる卓上キーボードです。電卓やテンキーと同じ12個の数字キーにそれぞれ3つずつのローマ字が書かれており、各文字キーを1回打つとそのキーの1番左に書かれている文字が入力されます。同様に2回打つと2番目の文字が、3回打つと3番目の文字が入力されます。指の位置や利き手を考慮して文字を配列してあり、ファンクション機能やAlt機能、Control機能などのショートカット機能にも対応しています。 

 通常のパソコンのキーボードでは場所もとる上、ブラインドタッチを習得するまでに時間がかかりました。「CUT Key」は小型でありながら、打ちやすく覚えやすい文字配列でパソコン初心者の方にも気軽に使え、日本語も英語も従来のフルキーボードのローマ字入力と同等の速さで入力できます。市販のパソコンに直接接続して、片手で文字入力しながら、もう片方の手で伝票をめくったり、電話を取ったりといった別の作業が同時に可能です。また、フルキーボードが小さい為に、キーが密集して両手では打ちにくいモバイルなどの携帯型のパソコンや、文字送信機能のある携帯電話などに活用できればと考えています。

 「CUT Key」は,9月30日より幕張メッセにて開催される、アジア最大のパソコン総合展「WORLD PC EXPO 98」へ出展し、デモンストレーションの披露と、実際に体験できるコーナーを開設、一般の方々に性能の良さを確認してもらいます。 また、発売は11月を予定しています。

■マルチメディア時代における住宅のあり方

 現在、家の中には、様々な情報がいろいろな形で入り込んでいます。以前は新聞やラジオ、テレビなどの一方的な情報が中心でしたが、今では電話やFAX、インターネットといった、双方向性を持つ新しい情報収集の方法もあります。こうした情報収集手段の変化は、私たちの生活やコミュニケーションのあり方にも大きな変化をもたらしています。この変化に住宅が対応できるよう、ミサワホーム総合研究所では、ホームオートメーション(HA)に注目し、高度情報化時代に対応可能な最先端技術を取り入れたハイテク住宅の研究開発に早くから着手。ミサワホームの提唱する基本コンセプト「家がいちばん」でもある、快適で便利なライフスタイルを望む声が高まりつつある今日、家でゆったりとくつろぎ楽しめるホームパーティやホームシアターなどのシステムも開発しました。また、情報化時代に先駆け、TVやCS放送の受信をはじめISDNなど、今後発展すると考えられる通信機能に対応できるマルチメディア配線を標準装備させ、未来型の住まいづくりを提案。マルチメディア配線により、家にいながら自分の健康を専門家にチェックしてもらえるTV電話健康相談システムや、リモコンの複雑な操作を解消する音声入力装置の導入など、時代に対応したマルチメディアを住生活に身近な形で実現しています。

 コンピュータの普及に伴いパソコンも1人1台の時代となり、各個室にパソコンを設置する家庭が増えると予想されます。快適な住生活を送るには家族間のコミュニケーションが大切です。様々な種類のホームマルチメディアが取り入れられている中で、一番身近で関心が高い機器がパソコンです。そこで、入力操作や通信機能操作などを大人から子どもまで幅広い年齢層が気軽に対応できるように、フルキーボードに代わる最小限のキー操作で簡単に入力・機能設定を可能にしたのが「CUT Key」です。今後は、卓上型パソコンだけでなく、幅広い層に普及している携帯電話やPHSを始め、モバイル型パソコンやPDA(携帯電話やPHSを組み込んだ携帯情報端末)のキーボードとして応用することができます。

■簡単で小型なキーボードの開発

 マルチメディアが発達してきた今日において、タッチペン入力や小型マイクで声を拾って読み取る音声文字入力など、コンピュータへの文字の入力方法にも様々なものがあります。しかし、短文入力には便利でも長文入力には不向きであったり、会議中や電車内など人混みでの利用は難しいといった難点があります。

 現在最も一般的に使われているパソコンのキーボードは、各々の機能キーの名称が一つずつに記されており、一見わかりやすそうに見えますが、実際はキーの配列を習得するのに時間がかかります。フルキーボードの文字配列は、昔の機械式タイプライターを踏襲した英字配列のため、ローマ字入力が主流となっている今日でも打ちやすいとは言い難く、日本語入力をするにあたっては50音が不規則に配置しているため、覚えにくいのが現状です。形も、デスクトップ型のように机の上を大きく占領してしまうタイプから小型携帯情報端末機器のような小型化の時代になると予想されます。
 ミサワホーム総合研究所では、手のひらにおさまる小型サイズで場所をとることなく、片手で簡単に入力操作のできる「CUT Key」が、様々な情報端末の小型化の活性を促進すると考えています。

■「CUT Key」の機能と特長

 電卓や電話を使うように、誰でも簡単にパソコンに文字の入力ができる方法はないかと長年に渡り模索してきた結果できたものが、「CUT Key」です。そのしくみは、そろばんや電卓、テンキーなどを片手で早いスピードで打つのと同様に、「CUT Key」も12個の数字キーにローマ字を覚えやすく、打ちやすい順番に並べ、それらを囲むように10個の機能キーを配置しました。日本語でも英語でも打ちやすいようローマ字の配列を考え、使う頻度順に母音と子音を分けて、濁音を同じ清音の隣に配しています。
 10個の機能キーは、ファンクション機能、Alt機能、Control機能、Enter機能、BackSpace・Delete機能、CapsLock機能といった通常のWindows系のパソコンのフルキーボードと同等の入力操作ができます。

 

以 上





本件に関するお問い合わせは、ミサワホーム株式会社 広報部 担当:大原


※掲載内容は、記者発表時のものであり、現在と異なる場合があります。
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