平成11年3月25日
ミサワ バウハウス コレクション 「バウハウスのマイスターT」を開催
- 4月8日(木)から年8月10日(火)まで一般無料公開
- 5人のユングマイスターの作品を約100点紹介
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ミサワホーム株式会社(代表取締役社長 三澤千代治)は、自社ギャラリー「ミサワ バウハウス コレクション」(所在地:東京都杉並区高井戸西)において、4月8日(木)より8月10日(火)まで企画展「バウハウスのマイスターT」を開催します。
バウハウスは、デザイン、建築、造形教育において世界に大きな影響を与えた造形学校で、1919年ドイツに設立されました。この学校では建築のもとにあらゆる芸術を統合しようという思想に基づき、家具や照明器具、陶器や金属器などの日用品、テキスタイル、舞台、グラフィックデザインなど幅広い分野で新たな形態を目指して活動しました。そこでの様々な試みは、わずか14年間の活動ながら、モダンデザインの一つの規範として創立から80周年をむかえた現在でも、私達の生活にも生き続けています。
今回の企画展では、バウハウスに学び、後にバウハウスの教師であるユングマイスター(“jung meister”=若親方)になった5人を取り上げます。
バウハウスが始まった当初、先生は教授ではなくマイスター(親方)と呼ばれ、形態親方(フォルムマイスター)と手工親方(ヴェルクマイスター)がペアを組んで教えるという「2人マイスター制」を採っていました。それぞれのマイスターから教えを受けることによって、手工技術とデザイン能力の両方を兼ね備えた新しいタイプのデザイナー達が誕生したのです。中でもユングマイスターは卓越したデザイン能力を発揮すると同時に、1人で全てを教えることのできる人材として活躍しました。バウハウスの思想を最も具体的に体現した彼らの生涯の活動を約100点の作品を通じ紹介します。
今回取り上げるユングマイスターは、美術教育に多大な貢献をしたヨゼフ・アルバース、スチールパイプ椅子のデザインで有名なマルセル・ブロイヤー、近代のグラフィックデザインのスタイルに影響を与えたヘルベルト・バイヤー、展示デザインの分野を開拓したヨースト・シュミット、そして織物工房で素材の革新と機械織のためのデザインに取り組んだグンタ・シュテルツルの5人です。
■ユングマイスターのプロフィール
- Josef Albers(ヨゼフ・アルバース)1888-1976
ステンドグラス、家具、グラフィックデザイン等に関わり、基礎課程、家具製作等を教える。渡米後も生涯、教育に携わった。色彩と線を用いた視覚的効果についての研究は、現代アートにも大きな影響を与えた。
- Joost Sohmidt(ヨースト・シュミット)1893-1948
レタリングの授業、彫刻工房、広告宣伝工房、基礎課程の人間論など様々な分野を結びつけ活躍、特に展示デザインの分野を開拓した。
- Herbert Bayer(ヘルベルト・バイヤー)1900-1965
バウハウスの主要な印刷物のデザインを手がけ、新しい書体“ユニバーサル”を開発するなど広告宣伝工房のマイスターとしてバウハウスのグラフィックデザインの骨組みを作った。渡米後はアメリカのグラフィックデザインに多大な影響を与えた。
- Gunta Stolzl(グンタ・シュテルツル)1897-1983
織物工房における最も優秀な織物技術者として活躍し、バウハウスで初めての女性マイスターとなり、工房を指揮し、バウハウスから機械織の為のデザインを生み出すとともに、新しい素材を積極的に取り入れた。
- Marcel Breuer(マルセル・ブロイヤー)1902-1981
世界初のスチールパイプ椅子の作者であり、バウハウスの家具工房で様々な家具、室内装飾を手掛けた。後には建築家としてパリのユネスコ本部ビル等を設計し、アメリカで建築教育を行った。
■「バウハウスのマイスターT」展概要
- 開催期間:4月8日(木)〜8月10日(火)
- 休館日:毎週水・土・日曜日、祝祭日
- 開館時間:10:00〜17:00 (金曜日のみ19:00まで) ※要予約
- 主な展示作品:「方形への敬意」 ヨゼフ・アルバース 1971年 「1923年のバウハウス展のポスター」 ヨースト・シュミット 1923年 「バウハウス50年記念展ポスターのマケット」 ヘルベルト・バイヤー 1967年 「テキスタイルのデザイン」 グンタ・シュテルツル 1929年 「ワシリーチェア」 マルセル・ブロイヤー 1925年
本件に関するお問い合わせは、ミサワホーム株式会社 広報部 担当:大原
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