NEWS RELEASE
平成11年10月12日
第26回国際福祉機器展に
室内用電動車いす「M−Smart(エム-スマート)」を出展
幅590mm・長さ730mm・高さ840mmの世界最小
新開発の上下昇降、シャワー入浴可能の2タイプも出展
バリアフリー住宅内部を再現、新築・リフォームも訴求
ミサワホーム株式会社(代表取締役社長 三澤千代治)は、10月13日(水)から15日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「26th 国際福祉機器展」に、世界最小の室内用電動車いす「M−Smart(エム・スマート)」を出展します。
「M−Smart」は、現在市販されている電動車いすより全長で約300mmコンパクトにした、幅590mm・長さ730mm・高さ840mmの室内用電動車いすです。回転半径の中心と車いす本体の中心を同位置にすることで回転半径を世界最小の388mmにまで縮め、幅3尺(内々780mm、芯々910mm)の廊下での回転(Uターン)を可能としました。障害物に当たると前補助輪が持ち上がる仕組みとなっており、35mm程度の段差までは乗り越えることができます。
従来の車いすは屋外使用に比重が置かれていましたが、「M−Smart」は室内専用のため廊下、出入り口ドアの幅を拡げる、居室間の段差をなくすなどのバリアフリー工事が必要ありません。手軽に小回りできることが好評で、平成10年12月の発売以来110台を販売しています。
さらに今回、「座ったまま自動的に上下昇降するタイプ」と「シャワータイプ」の2種類を、新たに出展します。
「座ったまま自動的に上下昇降する」タイプは、最大200mmまで上下し、洗面カウンターや食卓(700mm)、キッチン(最高850mm)など、高さの異なる様々な住宅設備に対応できます。「M−Smart」をご購入されたお客様の声を生かして、肘掛けのハネ上げ、及び乗り降りがより容易になるようフットレストを折りたたむなどの工夫も凝らしました。また「シャワータイプ」では、プラスチック製の座いす・背もたれ部分に水抜きの穴を設け、防水性能も施しました。期間中、シャワーブース内において実際にデモンストレーションを行います。
なお同展では、電動車いすを実際に試乗して、快適な生活を試みることができます。
■各電動車いすの特長
これまでの電動車いすの標準的なサイズは幅約610mm・長さ約1050mm・高さ約900mm程度で、回転の中心も本体の後部に位置するため、回転半径も600mm程度を必要としていました。現在5000万戸とも言われている日本の住宅は尺貫法を用いているため、そのような電動車いすでは標準的な廊下(幅3尺=910mm)での回転はもちろん、直角に曲がることも不可能です。
今回出展することになった電動車いすは、これらを考慮して開発されました。3タイプの特長は以下の通りです。
◎M−Smart?○幅590mm・長さ730mm・高さ840mm。
○3尺幅(内々780mm、芯々910mm)の廊下での回転可能。
○ 35mmの段差乗り越えが可能。
◎ 上下昇降タイプ?○座面高は435mmから635mmまで自動的に可能。
○700mm高から850mm高の住宅設備に適応可能。
◎ シャワータイプ?○防水性能を装備
■ミサワホームのバリアフリー住宅
ミサワホームでは、基本単位(モジュール)に3尺(910mm)を1モジュールと定めています。最近では高齢化対策として、廊下の幅はクォーターモジュール分(910×1/4=227.5mm)プラスした、1137.5mm(910+227.5)とすることを推奨しています。更に、ここ数年バリアフリー化も進み、室内の段差をなくしています。
そのほかの加齢配慮の対策としては、玄関脇、階段、トイレ等への手摺り、上り框の段差減、ホームエレベーター設置など、危険や負担を感じさせない環境を整えています。
今回の国際福祉機器展では、生涯にわたり安心かつ快適に住めるよう、バリアフリー対応策も訴求します。
以 上
本件に関するお問い合わせは、ミサワホーム株式会社 広報部 担当:
大原
※掲載内容は、記者発表時のものであり、現在と異なる場合があります。