ミサワホーム株式会社(代表取締役社長 三澤千代治)の自社ギャラリー「ミサワ バウハウス コレクション」(所在地:東京都杉並区高井戸西)は、3月30日(木)より8月4日(金)までの間、企画展「関係−所蔵作品によるバウハウスと周辺」を開催します。
デザイン、建築、造形教育において今なお世界に多大な影響を与えている造形学校「バウハウス」は、1919年ドイツに設立されました。この学校は、建築のもとにあらゆる芸術を統合しようとの思想から、家具や照明器具、陶器や金属器などの日用品、テキスタイル、舞台、グラフィックデザインなど幅広い分野で新たな形態を目指して活動しました。14年間という短い活動でしたが、さまざまな試みはモダンデザインの源流として、現在でも私たちの生活の随所に生かされています。
創立者ヴァルター・グロピウスは、造形教育の改革を通じ手工技術とデザイン能力を兼ね備えた新しいタイプの芸術家を養成するという理想のもと、バウハウスを開校しました。
当時(20世紀初頭)はキュビスム、ダダイズム、デ・ステイル、構成主義など、それまでの芸術の根本を揺るがすような運動が世界各地で誕生しました。アーティストたちは国境を越えて数々の新しい運動に触れ、多くの思想と交わり、互いに影響を与え合いながら新しい形態と思想を追求しました。
バウハウスもまた、芸術運動のうねりの中で、外部の動きと関係を持ち続けながら存在していました。国内外から多数のアーティストがバウハウスを訪れたり、書籍「バウハウス叢書」シリーズで他の運動を紹介したり、客員教授や講師を招くなど積極的に交流を図りました。 |
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また工房で生み出されたデザインが、企業との契約によって量産・販売に至ったなど、社会とも意識的に関係を保っていたのです。
今回の展示では、バウハウスを核に「他の芸術運動との関係」「人とのつながり」「企業や社会とのつながり」をテーマにそれらの関係をたどっています。
■ミサワ バウハウス コレクションについて
ミサワホームの設計方針「シンプル イズ ベスト」は、年月を経ても飽きのこないデザインを実現することで住宅の価値を高めることを目的としています。バウハウスにおいて80年も前に設計され、デザインされた作品が今なお高く評価されていることは、ものづくりをするという共通の視点において学ぶ点が多く、強い関心を寄せています。
新しいデザインを求めて止まない時代に、モダンデザインの源流を身近に感じることは、デザインや建築に携わる者にとってこの上ない財産となると信じています。
■「関係−所蔵作品によるバウハウスと周辺」展概要
・開催期間:3月30日(木)〜8月4日(金)
・休館日:毎週水・土・日曜日、祝祭日
・開館時間:10:00〜17:00(金曜日のみ19:00まで) ※要予約
・主な展示作品:イーダ・ケルコヴィウス「馬と馬車のある構図」(1961)
エル・リシッキー「空間の図−プロウン」(1923)「肘掛椅子」(1930)
マリアンネ・ブラントとヒン・ブレデンディック「テーブルスタンド」(1927)
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■「ミサワ バウハウス コレクション」の施設概要
ミサワホームでは、平成8年に展示スペース「ミサワ バウハウス コレクション」を開設しました。作品約1,500点、蔵書約13,000点、資料1,200点におよぶコレクションの中から毎回異なるテーマで企画展を開催。建築やデザインに携わる方々を始め、一般の方々に公開しています。
・運営:(株)ミサワホーム総合研究所
バウハウスプロジェクト
・所在地 :東京都杉並区高井戸西1―1―19ミサワホーム総合研究所内1F・B1F(井の頭線高井戸駅より徒歩8分)
・TEL:03―3247―5645
・開館時間:10:00〜17:00
(金曜日のみ19:00まで)
*事前に予約が必要
・休館日:毎週水・土・日曜日、祝日、会社休業日、及び展示替期間
・入場料:無 料
以 上
平成12年3月21日
ミサワホーム株式会社
代表取締役社長 三澤千代治 |
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