ミサワホームグループの環境建設
株式会社(本社:東京都新宿区、資本金
93億円、代表取締役 )とミサワホーム株式会社(代表取締役 三澤千代治)は、独自に開発した100%リサイクルの木質新素材「M-Wood2」の製造技術を提供し、森林保護、環境貢献に努めています。
このほど生産プラントを、香川松下寿電子工業株式会社(本社:香川県三豊郡、資本金4億円、代表取締役 村上幸雄)から正式に受注しました。
M-Wood2は廃木材を主材料としてパウダー化し、そこに廃プラスチック(各種プラスチックシート、農業用フィルム、自動車バンパーなど)をリサイクルした樹脂とを配合した後に成形しているので、新しい材料資源の消費がほとんどありません。耐久性にも優れており、リサイクル処理を10回行っても、1回目に成形したときと変わらない強度と外観を実証しています。また生物劣化しないため、メンテナンスは、表面の美観塗装や保守管理を5〜10年に一度施す程度で済みます。
ミサワホームグループは、リサイクル性の高さと高耐久性、そして数々の産業廃棄物処理問題の解決策として、M-Wood2を"21世紀を代表するエコマテリアル"と位置付けています。画期的な基本技術・製造技術を、グループ以外にも公表することで環境保全に役立てたいとの理由から、これらの技術を提供することにいたしました。
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このたびの香川松下寿電子工業との提携は、記念すべき外部からの受注第1号となります。
プラント建設の請負は環境建設が行い、平成13年6月着工、10月の竣工を予定しています。香川松下寿電子工業株式会社は、松下寿電子工業株式会社の全額出資企業で、環境リサイクルに関する新規事業に、「M-Wood2」の製造工程をベースとした「MK-MWood」の製造販売事業を開始します。松下寿電子グループから排出される廃プラスチックを主原料に用い、香川県内の製材所や森林組合などから排出される木材とを配合して、M-Wood2と同じ100%リサイクル木材を製造します。
生産されるMK-MWoodは、バルコニー、エクステリア、住宅床下部材などの住宅部材のほか、公園および公共施設のベンチ、遊歩道、プールデッキ、水辺の景観部材などに活用する計画です。
同社はMK-MWoodの他にも、従来保有している木工・金型・成形の製造技術を活かして、新たな素材の開発から二次加工品に至る幅広い製品展開を目指す考えです。
■M-Wood2生産プラントの普及活動
国内の廃棄物の7割が木材に再生されると、南洋材伐採量がほぼまかなえます。産業廃棄物の20%は建設業から発生していますが、M-Wood2へと変換することにより大幅に削減できます。

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この点に注目したミサワホームグループは、M-Wood2が、これまで熱・エネルギー利用にすぎなかったサーマル・リサイクルから、材料再生のマテリアル・リサイクルへと可能にした真のリサイクル技術の成果であること、さらに腐朽しない木を再生することにより森林資源の保護に役立つということを、グループの持つ技術そのものが環境に貢献している点とともに訴求してきました。
平成12年7月には「21世紀夢の技術展」、そして同年12月には「エコプロダクツ2000」(於東京ビッグサイト)にM-Wood2を出展し、プラント建設の促進を積極的に図っています。
ミサワホームグループに寄せられているプラント建設の引き合いは、国内50社を超えています。技術提携によるプラント受注は、今年度中に10ヵ所を予定しています。今後については、各地の特色、地場産業の振興発展を考慮して展開していく考えです。
■香川松下寿電子工業株式会社 概要
所在地:香川県三豊郡豊中町本山甲22番地
資本金:4億円
設立 :1967年4月
代表 :村上 幸雄
以 上 |
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