ミサワホーム株式会社(代表取締役社長三澤千代治)の自社ギャラリー「ミサワバウハウスコレクション」(所在地:東京都杉並区高井戸西)は、10月15日(月)より翌年2月15日(金)までの間、新企画展「バウハウスと女性」を開催します。
デザイン、建築、造形教育において今なお世界に多大な影響を与えている造形学校「バウハウス」は、1919年ドイツに設立されました。この学校は、建築のもとにあらゆる芸術を統合しようとの思想から、家具や照明器具、陶器や金属器などの日用品、テキスタイル、舞台、グラフィックデザインなど幅広い分野で新たな形態を目指して活動しました。14年間という短い活動でしたが、さまざまな試みはモダンデザインの源流として、80年以上経った現在でも生活の随所に生かされています。
当時バウハウスには多くの女性が学び、その後もデザイナーとして、または教師として活躍しました。現在に至っても私たちの生活に存在するバウハウスの灰皿、テーブルスタンド、積み木、カーペットなどは、女性がデザインしたものです。
20世紀初頭、大戦後のドイツはワイマール共和国としての再生を図る途上にあり、その渦中、社会に積極的に関わろうとデザイン分野を選んだ女性たちは、生き生きと活動しました。髪を短くし、煙草を吸い、作業服を身に纏い専門能力を伸ばしていった姿は、その時代の社会の「新しい女性」のイメージに重なっています。彼女たちは授業を離れると、男性と同じようにカメラを手にし、絵筆をとり、バウハウスが好んでよく行ったパーティーに興じました。 |
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伝統に縛られずに伸び伸びと学ぶことができた女性たちの生活は、時代の空気を映し出しています。
今回の企画展では「女性」をテーマに、バウハウスの中での女性たちの活躍と、バウハウスの人たちが表現したさまざまな「女性のイメージ」を中心に、約80点の作品を紹介します。
■ミサワバウハウスコレクションについて
ミサワホームの設計方針「シンプルイズベスト」は、年月を経ても飽きのこないデザインを実現することで住宅の価値を高めることを目的としています。バウハウスにおいて80年も前に設計され、デザインされた作品が今なお高く評価されていることは、ものづくりをするという共通の視点において学ぶ点が多く、強い関心を寄せています。
新しいデザインを求めて止まない時代に、モダンデザインの源流を身近に感じることは、デザインや建築に携わる者にとってこの上ない財産となると信じています。
■「バウハウスと女性」展概要
・開催期間:10月15日(月)〜2002年2月15日(金)
・主な展示作品:
「灰皿」マリアンネ・ブラント(1924)
「内なる光に照らされた聖女」パウル・クレー(1921)
「テキスタイルデザイン」グンタ・シュテルツル(1929)など
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・学芸員による解説:毎月第1金曜日(10月は19日)午後3時より、当館学芸員による解説を行います(1時間程度)。詳細は予約時にお問い合わせください。
■「ミサワバウハウスコレクション」の施設概要
ミサワホームでは、平成8年に展示スペース「ミサワバウハウスコレクション」を開設しました。作品約1,500点、蔵書約13,000点、資料1,200点におよぶコレクションの中から毎回異なるテーマで企画展を開催。建築やデザインに携わる方々を始め、一般の方々に公開しています。
・運営:(株)ミサワホーム総合研究所バウハウスプロジェクト
・所在地:東京都杉並区高井戸西1―1―19
ミサワホーム総合研究所内1F・B1F
(井の頭線高井戸駅より徒歩8分)
・TEL:03-3247-5645
・開館時間:10:00〜17:00(金曜日のみ19:00まで)
※事前に予約が必要
・休館日:毎週水・土・日曜日、祝日、および12月26日〜1月3日
・入場料:無料
以 上
ミサワホーム株式会社
代表取締役社長 三澤千代治
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