環境建設株式会社(本社:東京都新宿区、資本金93億円、代表取締役 )とミサワホーム株式会社(代表取締役 三澤千代治)は、独自に開発した100%リサイクルの木質新素材「M-Wood2」の製造技術を提供することにより、森林の保護、産業廃棄物の削減、CO2の減少等を推進し、地球環境の保全に貢献しています。
このほど「M-Wood2」の生産プラントを北信土建株式会社(本社:長野県長野市、資本金1億5,000万円、代表取締役 野澤柳一郎)から正式に受注しました。
「M-Wood2」は、廃木材と廃プラスチックス(各種プラスチックスシート等)を主材料としてパウダー化、配合、成形しているため、新しい材料資源の消費がほとんどありません。耐久性にも優れており、リサイクル処理を10回行っても、1回目に成形したときと変わらない強度と外観を実証しています。また生物劣化しないため、メンテナンスは表面の美観塗装や保守管理を5〜10年に一度施す程度で済みます。
ミサワホームグループは、リサイクル性の高さと高耐久性、そして数々の産業廃棄物処理問題の解決策として、「M-Wood2」を"21世紀を代表するエコマテリアル"と位置づけています。画期的な基本技術・製造技術をグループ以外にも公表することで、環境保全に役立てたいとの理由から、これらの技術を提供することにいたしました。 |
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この度の北信土建株式会社との提携は、環境オリンピックとうたわれた「NAGANO冬季オリンピック」(1998年)を成功させ、世界に誇る豊かな自然の環境保全を実証している長野県で記念すべき第1号の受注となり、現状において最大規模のプラントとなります。
プラント建設の請負は環境建設が行い、平成13年12月着工、翌年5月竣工を予定しています。
■最大規模のプラントで環境に貢献する北信土建
北信土建株式会社は明治時代より建設業を営み、地域に密着した企業活動を積極的に行っている総合建設業です。21世紀を迎え「本当の地域社会への貢献とは、従来の建設業に環境事業を連携させ環境負荷を軽減すること」と考え、本来ならば廃棄物になる物を資源として利用する「M-Wood2」のシステムをべースとした「NE-Mwood」の製造販売事業を構築し、開始します。
本業である建設業の利点を活かして北信土建より排出される建設解体廃材や、県内から排出されるプラスチックスを配合して「M-Wood2」と同じリサイクル有機性再生木材を製造します。
生産される「NE-Mwood」は、建設土木資材はもとより公園及び公共施設のベンチ、遊歩道、水辺の景観部材から生活雑貨まで、広範囲に活用していく計画です。 |
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■「M-Wood2」生産プラントの普及活動
国内の廃棄物の7割が木材に再生されると、南洋材伐採量がほぼまかなえます。産業廃棄物の20%は建設業から発生していますが、「M-Wood2」へと変換することにより大幅に削減できます。
この点に注目したミサワホームグループは、「M-Wood2」が、これまで熱・エネルギー利用にすぎなかったサーマル・リサイクルから、材料再生のマテリアル・リサイクルへと可能にした真のリサイクル技術の成果であること、さらに腐朽しない木を再生することにより森林資源の保護に役立つということを、グループの持つ技術そのものが環境に貢献している点とともに訴求してきました。
また、現在開催中(平成13年12月13日〜15日)の「エコプロダクツ2001」(於東京ビックサイト)に「M-Wood2」を出展し、プラント建設の促進を積極的に図っています。
ミサワホームグループに寄せられているプラント建設の引き合いは、全国80社を越えています。技術提携によるプラントの完成は今年度中に5カ所を予定しています。今後については、各地の特色、地場産業の振興発展を考慮して展開していく予定です。
■北信土建株式会社 概要
所在地:長野県長野市中御所3丁目7番14号
資本金:1億5000万円
設立:昭和19年5月2日
代表:代表取締役 野澤柳一郎 |
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