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平成15年8月12日 |
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「モノコック構造」外販事業を開始 |
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○モノコック構造を日本のデファクトスタンダードへ
○耐震性、耐久性、施工性に秀でたモノコック構造 |
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ミサワホーム株式会社(代表取締役社長 佐藤春夫)は、40年来実績を積み重ねてきた「モノコック構造(木質パネル接着工法)」の、OEM供給(相手先ブランドによる生産)を主体とした外販を9月1日より開始します。
平成13年の建築基準法の改正により、これまで建築基準法38条認定によるクローズド工法だった当社のモノコック構造が、建築物の構造方法として一般的に供給することができるようになりました。これにより、ミサワホームグループのディーラーでしか販売できなかったモノコック構造を他の会社へも供給が可能になります。 |
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首都圏(1都3県)での平成14年度の分譲住宅建設戸数は約55,000戸、そのうちプレハブメーカーは1割にも満たない4,000戸あまりしか手がけていないのが現状です。分譲住宅を主体とする業者がほとんどを占めており販売も好調です。
分譲住宅を主体とする業者も品質の安定とコスト低減が急務となっており、在来木造や2×4工法でもプレカットやパネル化をすすめるなど構造工法は複雑化しています。((財)日本住宅木材技術センターの合理化木造認定 780種類)
モノコック構造は「誰が建てても同じ品質」というプレハブの原点を極めており、施工も習熟がしやすく工期も非常に短いのが特徴です。 |
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同時に人件費の低減にもつながり、コストダウンを可能にします。かねてよりミサワホームの構法に対する引き合いも多く寄せられており、構造材として木質パネルを供給していくことに大きな市場があると判断しました。このOEM供給を事業の柱の一つに育て、従来の住宅販売と共に拡大していくことでこれからの木質系住宅のデファクトスタンダードを目指していきます。
販売方法は首都圏を主体とする建売り分譲業者を対象とし、ミサワホーム株式会社から躯体となる木質パネルを直接供給します。ミサワホーム株式会社内にOEMの専門部署を組織し、販売目標は年間1000棟を見込んでいます。 |
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■モノコック構造の優位性 |
・高強度の構造体を可能に ミサワホームが独自に開発した「モノコック構造(木質パネル接着工法)」は、構造耐力上、画期的な工法です。在来木造住宅のように、木材を組み合わせて構造部材を“点”で接合する方法では、地震や台風などにより外部から力が加わった際に、梁や柱、土台などの接合部に力が集中する傾向があります。
一方、ミサワホームの「モノコック構造」は、工場で均一生産されたパネル同士を、 |
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高分子接着剤と丸釘の約2倍もの引き抜き耐力を持つスクリュー釘で“面接合”する工法。
強固な箱型を構成する「モノコック構造」となるため、外力が接合部などに集中しにくい構造となっており台風や地震などの外力をしっかり受け止め、建物全体に分散することができます。これが災害時にもひずみやくるいに強さを発揮します。 |
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・限界耐力設計が可能にする新たな空間構成
これまで建築物の構造強度を確保する方法として、建築基準法に定められた部材寸法や構造方法を用いる、いわゆる仕様規定を基本としていました。
こうした中、平成12年に建築基準法が改正され、建築物に加わる荷重及び変形を詳細に計算することによって、その建物の安全性を確認する「限界耐力計算」が新たに導入されました。
限界耐力計算は、地震や暴風などの外力による建築物の変形を具体的に算出し、安全性を確認するため、より性能規定化された検証方法といえます。 |
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しかしミサワホームでは、確かな安心をお届けするために、あえて限界耐力計算を選択し、世界最高水準の実験を実施。すべての住宅で構造計算を行い、高い安全性を確認しています。 これにより大きな空間によるスケルトンインフィルを可能にし新たなプランニングを提案することができます。 |
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・短工期によるコスト低減 在来木造住宅や2×4工法住宅に比べ、構造躯体の完成時間が大幅に短縮できます。この木質パネル工法では、延べ床面積200 くらいまでの住宅であれば、工場で加工された複合パネルを1日(5〜7時間)で上棟まで完了します。 |
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用途に合わせた複合パネルを使用することで上棟時には断熱材や防儀処理もすでに完了しており、他の工法に比べ大幅な工期短縮につながりコストダウンを可能にします。 |
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・設計サポート体制 「モノコック構造」はオープン化されますが、特許工法であるために誰もが供給できる訳ではありません。OEM提携先にはモノコック構造に係わる設計や構造チェック、部材積算等はミサワホームのCADシステムによりサポートします。 |
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設計情報はミサワホームのCAD・CAMシステムにより生産情報・資材発注・工場の段取り換えまでをオンラインで可能にしています。 |
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・品確法における性能表示
モノコック構造は、非常に高強度な構造体となり、お客様の要望にあわせた多様な外観デザイン・プランニングを実現し、品確法における耐震性は、倒壊防止・損傷防止ともに最高等級の3を可能にしています。 |
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■構造・工法技術開発の経緯 |
昭和37年 木質パネル接着構法の38条認定取得
「柱のない家」という、それまでの概念を打ち破った独自の着想によって、プレハブ住宅工法として建築基準法第38条の認定を取得。高耐力により大空間設計が可能に。
昭和42年 南極越冬隊の居住棟完成
南極観測越冬隊の居住棟をミサワホームが受注。最低気温マイナス50℃、風速60m/sのブリザードに耐える住宅として木質パネルの優れた断熱・気密性能が評価された。居住棟の8割がミサワホーム。
昭和49年 工業化住宅の大臣認定取得
住宅の居住性・安全性・耐久性など、様々な優れた住宅性能が評価され、工業化住宅性能認定を取得。
昭和56年 新耐震設計基準を全商品クリア
耐震の基準強化に対して従来のパネル仕様、設計ルールを変更することなくクリアし、一体構造の耐力が極めて高いことを実証。
昭和62年 3階建ての認定取得
ミサワホームの木質パネルは、高い強度を持つため、パネル仕様を変更することなく3階建ての基準に対応。
平成元年 サブアッシによる高度工業化推進
工場でパネルのジョイントはもちろん、サッシ付けや防水、外装材の取付まで行ない、施工現場での工期を大幅に短縮。
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平成5年 多層階構造の開発
1階と2階の間に高さ1.4m以下の大収納空間「蔵」を取り込み、これまで捨てざるを得なかったものを、大切にしまっておける「蔵のある家」を開発。
平成7年 CHSの認定 100年住宅を全商品に採用
(財)ベターリビングのCHS認定で、耐用年数最高レベルである「60型」のシステム認定を取得。CHS対応の新システムを導入した住宅を「100年住宅」として発売。
平成9年 実大振動実験
阪神淡路大震災と同等以上の1000ガルの加速度にも耐えることを、実大の3階建住宅で実証。
平成12年 品確法 性能表示
ミサワホームの様々な技術開発によって、品確法の性能表示制度の全項目で最高等級が取得可能
平成14年 M-CAD?システム導入
約68万点の部品をデータベース化しオンラインで設計情報から生産情報・資材発注までをつなぐシステム 工場の段取り換えまで可能に CAD・CAMシステム完成 |
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以 上
ミサワホーム株式会社
代表取締役社長 佐藤春夫 |
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* この件に関するお問い合わせ |
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