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平成16年4月20日 |
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「臨沂三澤木業有限公司」JAS認定を取得 |
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○低ホルムアルデヒド構造用LVL工場として中国で初のJAS認定工場に ○ホルムアルデヒド放散量の最高等級F☆☆☆☆工場 ○生産効率を向上し、外販事業展開を目指す |
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ミサワホーム株式会社(代表取締役社長 佐藤 春夫)は、中華人民共和国・山東省に合弁会社「臨沂(リンイ)三澤木業有限公司」を設立し、中国ポプラを利用した住宅の構造用LVL(単板積層材=Laminated Veneer Lumber)を生産しています。このたび同工場が、中国では初の低ホルムアルデヒド構造用LVL生産工場としてJAS認定を取得しました。
ミサワホームでは、環境保全を目指し、乱伐が懸念される自然林からの木材調達に替えて、計画的に植林された再生林からの木材調達を推進してきました。推進する中で、1982年から始まった平原緑化政策により計画的植林が進み、その成長量は年間約6,000万m3といった膨大な木材資源を誇る中国のポプラに注目しました。そこで平成14年に同工場を設立し、中国ポプラを利用した住宅の構造用LVLの生産を開始しました。 |
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同工場で出荷されるLVLは、中国華東地区(山東、江蘇省地域)産出のポプラを積層した状態に圧縮を加えて、45ミリの厚さにしたものです。強度性能は1級値の「80E−255F」、「45V−38H」以上を確保し、その性能をもって同年6月より日本へ輸入を開始。JASの「構造用第一種格付」認定を個別に取得し、現在当社の構造体の部品として半割・正角・方立に使用しています。
今回同工場は、低ホルムアルデヒド構造用LVL生産工場として、中国で初めてJASの工場認定を取得しました。これにより、同工場から出荷されるLVLはすべて従来の強度性能を確保し、ホルムアルデヒド放散量が最高等級F☆☆☆☆であると認定されたことになります。 |
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現地において中国ポプラを利用したLVL工場は多数ありますが、日本の住宅に使用できる品質をクリアしたLVL生産工場は、まだまだ少ないと言えます。中国で初の低ホルムアルデヒド構造用単板積層材JAS認定工場として、今後は生産効率を向上し、外販事業も展開していく予定です。 |
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■ミサワホームのホルムアルデヒド対策 |
シックハウス症候群は化学物質過敏症の一種で、住宅内の環境悪化から頭痛、不眠、めまい、耳鳴り、免疫異常などを発症する病気です。主な原因物質とされるホルムアルデヒドは、防虫・防腐の目的で、集成材やパーティクルボード、壁クロスの接着剤など、住まいの中で一般的に見かける部材に多用されてきました。近年住宅の高気密化が進み、平成9年以降シックハウス症候群発生件数が急増し、問題視されています。
こういった中、平成15年7月の「建築基準法」改正に伴い、ホルムアルデヒド放散量等級の基準が見直され、従前の最高等級であったFc0、E0よりも更に放散量の少ない規格として「F☆☆☆☆」が設定されました。ホルムアルデヒド放散量の等級に応じて、建材の使用できる面積や部位が制限されますが、最高等級である「F☆☆☆☆」と認定された建材を使用すれば、このような制限はありません。「臨沂三澤木業有限公司」から出荷されるLVLはすべて、この「F☆☆☆☆」と認められています。 |
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また当社では、改正建築基準法で設置が義務付けられた24時間換気設備についても、5年以上も前から独自の「24時間フロアセントラル熱交換換気システム」をすべての戸建住宅に標準装備しています。このシステムは、部屋ごとではなく、住まい全体をひとつの空間のように換気し、ホルムアルデヒドなどの化学物質をスムーズに排出し、新鮮な空気を採り入れます。その他にも、自然の作用で室内の風の流れをつくる微気候デザインを採用した住まいの提案や、空気や土壌を汚さない独自の無公害防蟻工法を開発するなど、自発的にクリーンな室内空気環境を追求しています。 |
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■期待高まる中国ポプラ |
ミサワホームは、環境保全を目指し、乱伐が懸念される自然林からの木材調達に替えて計画的に植林された再生林からの木材調達を推進しています。工法の要となる木質パネルの芯材には、既に計画植林・計画伐採が行われているフィンランド材を採用しています。
そして更に再生林からの調達をすすめるために注目したのが中国のポプラでした。 中国では1982年から始まった平原緑化政策により、平原無林地帯でのポプラの植林が進んでいます。毎年1億5,000万本のポプラを植林しており、その成長量は年間約6,000万m3という膨大な木材資源です。 |
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中国ポプラは、ニュージーランド松、南米松とともに、世界三大植林といわれており、他の材料と比較して(1)材の色が白い、(2)節が少ない、(3)成長が早い、(4)加工性に優れている、などの特徴があります。早生樹として品種改良されたポプラは、1年で3.5cm太り、10年後に35cmになったところで伐採されます。
寸法の安定性や釘の引き抜き抵抗が弱い点もありましたが、この点はミサワホームが木質系住宅で長年培ってきた木材の高度利用技術を活かすことで実用化に目処がつきました。 |
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■会社概要 |
会社名 |
: 臨沂三澤木業有限公司 |
英文名 |
: MISAWA HOMES OF LINYI LTD. |
所在地 |
: 山東省臨沂市(青島から約300km南西の都市、人口995万人) |
資本金 |
: 7,500万円 |
生産品目 |
: 中国産ポプラ材を利用したLVL |
生産量 |
: 9,600m3/年 |
従業員 |
: 182人 |
主な役員 |
: 董事長(会長) 島津宗泰 総経理(社長) 和田淳一 |
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以 上
ミサワホーム株式会社
代表取締役社長 佐藤春夫 |
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