ミサワホームグループの株式会社ミサワテクノ(代表取締役社長 佐藤元哉)は、自社工場で製造・販売しているリサイクル建材"M−Wood(エム・ウッド)"を対象として、「廃棄物処理法」(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)第15条の4の3第1項に規定する認定(以下「広域認定」)を4月27日付けで取得しました。「広域認定」とは、環境大臣から認定された製造メーカーが、複数の都道府県にまたがって使用済みの自社製品等を回収・リサイクルする場合、廃棄物処理業の許可を不要とする特例制度です。
ミサワホームでは、世界的に枯渇が心配される森林資源の保護という観点から、木に替わる木質新素材M−Woodを開発し、 |
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1991年から戸建住宅のサッシ枠や内部造作材等に使用しています。
M−Woodとは、ミサワテクノの木質工場において、構造体パネル等を製造する際に発生する針葉樹の端材を原料としたリサイクル建材です。完成品を粉砕し、再びリサイクルすることが可能で、自社工場の生産段階で発生したM−Woodの端材は、現状でも工程内リサイクルを実施しています。
しかし、加工を委託している協力資材メーカーやミサワホームの新築現場で発生する端材は、廃棄物処理法の規制で収集運搬の許可を得た専門業者でしか回収できず、また県を越えての運搬が難しいため、廃棄物として埋め立てなどの処理をせざるを得ませんでした。
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今回、ミサワテクノが広域認定を取得したことにより、加工メーカーで排出されるM−Woodの端材を自社の物流便を利用して回収できるため、効率的なリサイクルが可能となるだけでなく、帰り便の利用でリサイクルに伴う輸送エネルギー、CO2排出の削減も可能となります。
ミサワホームでは今後、加工メーカーからの回収だけでなく、次のステップとして回収体制を整備し、認定範囲を拡大することで新築現場やM−Woodを使用した建物の解体現場からの回収・リサイクルを含めた完全循環型システムを構築し、M−Woodの廃棄物ゼロ化を目指していきます。
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