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平成17年8月30日
                                 
在来木造リフォーム用制震システム
「MGEO-R(エムジオ-アール)」発売
 

○リフォーム用部品として業界初の制震装置
○「耐震+制震」の次世代耐震リフォームにより建物の変形量を半減
○一般在来木造のリフォーム市場に投入
*MGEO-R:Misawa Governance system for Earthquake Oscillation control-Reform

 ミサワホーム株式会社(代表取締役社長 佐藤春夫)は、昨年の12月より“制震システム”として、次世代耐震構造「MGEO(エムジオ)」を販売しておりますが、このたび在来木造リフォーム用の制震システム「MGEO-R(エムジオアール)」を開発、10月1日より販売を開始します。

 ミサワホームでは“日本の住宅から地震の不安をなくしたい”という思いから、耐震・制震の技術開発を進めており、これまでの大地震においてもミサワホームの住宅は全壊・半壊は無く、その耐震性能は高い評価を頂いてきました。昨年12月より発売した「MGEO」もご好評をいただき、自社住宅における受注は発売以来2005棟(7月末現在)となっています。

 しかし、一般の既存住宅においては、昭和56年の新耐震基準以前に建築された住宅のうち約1150万戸(※)が耐震性に不安があるとされており、震度6クラスの地震による倒壊が危惧されています。また、MGEO発売当初より“既存住宅に設置したい”というお問い合わせも多数頂いており、地震への不安という昨今の潜在ニーズの高まりに応え、今回の発売に至りました。
 ※「平成15年住宅・土地統計調査」より国土交通省住宅局推計
   「MGEO-R」は従来難しいと言われていた一般在来工法の耐震改修工事において革新的な技術として市場投入を行います。

 MGEO-Rによって「耐震診断+耐震工事+制震」を実現し、地震、風等による揺れを軽減、繰り返しの振動に対しても安定した性能を発揮します。

 今回開発の制震装置には、住友ゴムグループのSRIハイブリッド社が開発した「高減衰ゴム」を使用し、ゴムに加わった「変形」を「熱エネルギー」に変換し振動を吸収します。「MGEO-R」は、この制震装置を、建物にバランスよく配置する事(2階建の標準タイプで4基)で大地震における構造体の損傷も発生しにくくなります。

 販売価格は制震装置本体で1棟あたり787,500円(税込:建築面積70u、4基使用時)からの販売で、耐震診断料52,500円、耐震補強工事はケースに応じて別途費用が発生します。全国の23箇所のミサワホームイングディーラーで販売、目標は年間販売100棟です。

■「MGEO-R」の制震装置
 幅58.5cm、高さ150cm、重量約47kg。建築面積70u以下の2階建て住宅では、1階壁部分4箇所に設置します。地震の振動が、変位拡大機構(複合テコ原理を用いたミサワオリジナル機構)によりダンパー変位を増幅し、「減衰装置」に組み込まれた「高減衰ゴム」が地震の振動エネルギーを熱エネルギーに変換することで、住宅の揺れを小さくかつ素早く抑えます。
 MGEO-Rの制震装置はリフォーム用ということで施工性を高めるために様々な工夫が加えられています。
アルミを使用することで軽量化され2分割を可能に、狭小の建築現場にも持ち運びを容易にします。また様々な木造住宅の多様な寸法体系に対応できるよう制震装置本体を小型化し、周囲を木材と組み合わせることで寸法修正に対応可能となっています。
MGEO-R
■デザインリフォームの「ミサワホームイング」
 ミサワホームでは新築の「ミサワホーム」、リフォームの「ミサワホームイング」としてブランドを分け、お客様にわかりやすい体制を整えています。
 ミサワホームイングは27年の実績と、優れた工業化住宅の技術を生かして、高品質・高性能なリフォームを行っています。独自の「リフォームシステム」を開発する事で、リフォーム業界初のグッドデザイン賞を受賞、生活を豊かにし、住まいの価値を高める快適な空間作りをデザインリフォームが可能にします。
 今回発売のMGEO-Rとデザインリフォームを組み合わせることで在来木造のリフォーム市場を開拓し、「安心+快適」を広く訴求していきます。
■高減衰ゴム
 「高減衰ゴム」は、SRIハイブリッド独自のゴム技術により開発された天然ゴムをベースとした特殊配合品で、大きさ3×3cm、厚み2cmのゴム2枚が3枚の鋼板にはさまれる形で各減衰装置にセットされています。
「高減衰ゴム」の主な特長は次のとおりです。

@幅広い「減衰特性」
・温度依存性が小さく、幅広い自然環境下で安定した「高減衰性能」を発揮
 使用温度-20〜+60℃での性能差±15%程度(一般的な減衰ゴムは±50%程度)
 「橋梁用制振材」として北海道から沖縄までの全国で使用実績
・幅広い振動に対応し、高い減衰性を発揮(歪み依存性・速度依存性が小さい)
 周波数0.1〜20ヘルツ(周期0.05〜10秒)の幅広い振動で性能安定
 性能差±15%程度(一般的な減衰ゴムは±50%程度)
A優れた「耐久性」
・繰り返し疲労特性に優れ、ゴムに力を伝える鋼板との接着も強固(加硫接着)
 ±25%歪みで1千万回の繰り返し疲労実験を行ない、促進劣化試験で60年相当の耐用年数を確認済
・寒暖の差が激しく、常に風雨にさられて激しい振動を受ける橋梁用制振材として、10年以上の使用実績があり、
 北海道から沖縄まで多くの橋梁で使用されている
 ゴムの劣化がほとんどなく、基本的には取り替えなどのメンテナンス不要

以 上

ミサワホーム株式会社
代表取締役社長 佐藤春夫

* この件に関するお問い合わせ
ミサワホームホールディングス株式会社
広報・IRグループ 中村 孝
村山 透
TEL:03-3349-8088(直通)
E-mail Toru_Murayama@home.misawa.co.jp

※掲載内容は、発表時点のものであり、現在と異なる場合がありますのでご了承ください。
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