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平成19年3月22日

――住宅業界初『地震による建物揺れ・変形量・損傷シミュレーションソフト』――

“M-Labo(エム-ラボ)”を開発


○お客様のプランごとに対応可能な耐震シミュレーションソフト
○地震時の建物揺れ・変形量・損傷を数値と画像でわかりやすく
○全国の展示場、販売事務所に設置


 ミサワホーム株式会社(代表取締役社長 佐藤春夫)は、設計段階で大地震時における建物の揺れ、変形量や損害発生状況を想定できる耐震シミュレーションソフト「M-Labo」を開発しました。
 M-Laboは、ミサワホーム総合研究所と東京大学坂本名誉教授とのワーキンググループ、および株式会社構造システムによって約3年に及ぶ開発・実験期間をかけて作られ、住宅業界では初めて住宅構造躯体そのものの損傷だけではなく、非構造部材(仕上げ材、建具、設備等)の損傷までシミュレーションができます。
 シミュレーションは“2(3)質点等価せん断モデル”による震動応答解析をベースに行い、実証実験や過去の地震損害データをもとに、定量的かつ画像情報で、大地震と住宅の関係をわかりやすくお客様に見ていただく事が可能になります。

「M-Labo」は以下の4つの内容で構成されています。
  1. 建物揺れ・変形シミュレーション
  2. 想定損害状況シミュレーション
  3. 地盤調査データ情報
  4. 地震発生確率情報 (防災科学技術研究所)
 「建物揺れ・変形シミュレーション」「想定損害状況シミュレーション」では、兵庫県南部地震(818gal)や新潟県中越地震(898gal)など4つの地震波と、ミサワホームの木質パネル工法(MGEOあり、無し)や在来木造軸組工法など5つの構造別のシミュレーションが、お客様個別のプランで可能になります。

 過去の大地震において構造躯体に損害を生じなくとも、目に見える部分の軽度の損傷(仕上げ材のズレ、歪み、シワ等)は発生しており、その損傷による心理的不安や修理に伴う経済的負担が生じるケースがありました。
 M-Laboをプラン設計時に利用することで、従来の「全半壊しない」レベルの安心から、 大地震発生後の仕上げ材の損傷までも事前に把握できる、いわば「住宅版インフォームド・コンセント」が可能になり、心理的不安・経済的負担の少ない家造りが実現します。
 M-Laboは4月以降、全国の展示場、販売事務所約400箇所に順次設置、運用を開始していきます。

■M-Laboの内容

  1. 建物揺れ・変形シミュレーション
    4つの地震波と5つの工法ごとに建物の変位量をシミュレーション
    地震波:(1)兵庫県南部地震(818gal)(2)新潟県中越地震(898gal)
        (3)宮城県沖地震(1106gal)(4)想定東海地震(1330gal)
    工法別:(1)木質パネル工法 (2)木質パネル・*MGEO搭載((1)(2):ミサワホーム)
        (3)在来工法 (4)鉄骨軸組み工法 (5)2×4工法
        *MGEO:Misawa Governance system for Earthquake Oscillation control
  2. 想定損害状況シミュレーション
    各種地震の被害状況について、当社実験データを写真で表現
  3. 地盤調査データ情報
    全国のディーラーにて調査した地盤調査データベースをもとに、周辺地域の様子や対策について提案が可能
  4. 地震発生確率情報
    防災科学技術研究所のデータを活用し、30年以内に震度6以上の地震が発生する確率を地図上に表現

■シミュレーション画面(建物揺れ・変形シミュレーション)

■監 修
東京大学:名誉教授 坂本 功先生
武蔵工業大学:工学部教授 大橋 好光先生
東京大学:生産技術研究所助教授 腰原 幹雄先生

*参 考
『M-Labo』東京大学 坂本名誉教授のインタビューより抜粋

『M-Labo』専用ホームページ www.misawa.co.jp/mlabo

以 上


* この件に関するお問い合わせ
ミサワホームホールディングス株式会社

広報部 中村 孝
村山 透

TEL 03-3349-8088
E-mail : Toru_Murayama@home.misawa.co.jp


※掲載内容は、発表時点のものであり、現在と異なる場合がありますのでご了承ください。
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