ミサワホーム株式会社(代表取締役社長 竹中宣雄)は、独自のノウハウによる物流システムを全国規模で展開していますが、このシステムを活用した運送サービスを提供する新会社として「CSロジスティクス(株)」を設立し、6月より一般市場に向けて貨物利用運送事業を開始します。 食品や飲料などの各業界では、コスト削減のための共同物流の動きが加速し運送の効率化が図られていますが、住宅業界においては、荷姿が一定しない、納品先が個別の建築現場であるといった建材物流特有の事情から、共同物流が進まず運送効率が向上していないのが現状です。しかし、住宅業界としてもコスト削減は重要な課題であるため、共同物流を促進し運送効率を改善するような物流システムが広く求められています。 ミサワホームでは、各地の運送業者と提携し全国22ヶ所の中継基地を中心とする物流ネットワークを展開しており、このネットワークを利用して各資材メーカーを回るルート便を定期的に運行することで、建材を必要数のみ効率的に調達しています。 |
また、運送方式としては、一旦パレットに荷物を積み込み、パレットのまま運送することで荷物の破損や不具合などのリスクを減少することができる“一貫パレチゼーション”を採用し、さらに、パターン化された独自開発のパレットを最適に組み合わせた異型物混載物流の実現により、運送効率を大きく改善しています。 このように、パレット単位で少量から運送できて品質も安定し、また、物流ネットワークによりリードタイムを短縮し在庫を圧縮できるため、ミサワホームではコスト削減を実現しています。 このシステムを活用した運送サービスを、他の住宅メーカーや資材メーカーなどに提供することは、建材物流の運送効率を改善し、将来的には住宅業界の主要物流システムになり得ると判断して新会社を設立しました。 今後は、建材以外の介護や環境といった異業種企業にもサービスを提供するなど、事業拡大に向けて業務を本格展開していきます。 |