ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 竹中宣雄)は、2004年12月から地震エネルギーを吸収して揺れを抑える制震装置「MGEO(エムジオ)」シリーズを販売しており、今年4月末時点での受注ベースの搭載数が累計で20,029棟となりました。 ミサワホームの住まいは、もともと耐震性や耐風性などに優れ、地震や台風などの自然災害に強い独自の建物構造となっていますが、さらに、ひとつ上の大きな安心をお届けすることを目指して、オリジナルの制震装置「MGEO」を開発しました。 この制震装置は、免震のような地震対策とは異なり、敷地形状や地盤などに制約されず、かつ手の届くコストを実現しています。テコの原理を応用した「変位拡大機構」と高減衰ゴムを使用した「制震ダンパー」を組み合わせることで、地震や台風などで建物に加わるエネルギーを最大で約半分に軽減して住まいの損傷を最小限に抑え、繰り返す余震にも対応します。 これまでに、ミサワホームの木質系および鉄骨系の工業化住宅用、在来木造住宅のリフォーム用など、ラインナップを充実させています。 |
東日本大震災から1年以上が過ぎてもなお広範囲で余震が続き、また首都直下型地震が予測されるなど、常に地震のリスクと向き合っていることから、人々の地震対策への関心が高まり、防災意識は大きく変化しています。その影響もあり、震災前は1〜2割程度で推移していた「MGEO」の戸建住宅への搭載率が、震災以降に急上昇し、昨年度は5割を超えました。特に、首都圏や近畿、東海、甲信越などエリアによっては、搭載率が7〜8割に達しています。 ミサワホームは、制震装置「MGEO」について、各商品への標準搭載を進めつつコストダウンにも積極的に取り組んでまいります。また、今後もその普及に努めると同時に、優れた耐震性を訴求していくことで、住まいの安全・安心を提供していく考えです。
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