ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 竹中宣雄)は、日本を代表するアートディレクター浅葉克己氏が制作したミサワホームの企業思想を伝える2011年版のイメージポスター「バウハウス/パウル・クレー」を販売し、その収益の一部を東日本大震災の復興支援のために、「津波記憶石プロジェクト」が取り組んでいる「津波記憶石」の建立協賛金として活用します。 ミサワホームでは、バウハウスの掲げた創作理念に共感し、1989年から作品の収集を始めました。現在、作品約1,500点、資料約1,200点と芸術関連蔵書13,000冊を所蔵し、「ミサワバウハウスコレクション」として毎回異なるテーマで企画展を開催しているほか、国内外の美術館に出品・企画協力するなど、折に触れて一般公開してきました。 ミサワホームは、2005年に「ECO・微気候デザイン」「家ではスローにん」などのロゴ制作を浅葉氏に依頼したことがきっかけとなり、デザインの原点とも言えるバウハウスに高い理解と関心を示している浅葉氏と、バウハウスのデザイン思想を現代に伝えたいという思いが一致したことから、2007年よりバウハウスを題材にしたミサワホームのイメージポスターの制作も依頼しています。3年目の2009年の作品シリーズは第12回亀倉雄策賞を受賞、6年間で作品数は42点にも及びます。 |
今回販売するポスター6点は、スイス出身の画家パウル・クレー氏の著書「造形思考」を手掛かりに、彼の素描や彩色画を組み合わせてクレーの思想に迫る試みであり、日本パウル・クレー協会の協力のもと、震災のあった2011年に制作されました。今回の復興支援は、これらのポスターを販売し、その収益の一部を津波の被害の大きかった地域に「津波記憶石」を建立するための協賛金として活用するというものです。 「津波記憶石プロジェクト」は、全国の優良石材店約300社で構成する墓石業者の全国組織「一般社団法人 全国優良石材店の会」が中心となって進める「命の復幸計画」の取り組みです。岩手・宮城・福島などの津波被害を受けた沿岸部500kmに、津波の恐ろしさを後世に伝えるとともに、犠牲者の慰霊の気持ちを込めて、500石碑の建立を目指すというものです。浅葉氏は、この「命の復幸計画」に共鳴し、自ら第一号のデザインを引き受けました。ミサワホームもこの取り組みに賛同し協賛しています。現在24基目を岩手県釜石市唐丹地区に計画中です。 なお、このポスターシリーズはバウハウスの母国であるドイツでも高く評価されており、7月2日から28日までの期間、デッサウ・バウハウス財団及び日本パウル・クレー協会の協力により、世界遺産であるバウハウス デッサウ校舎(ドイツ デッサウ)にて、「浅葉克己とミサワ・バウハウス・ポスター展」が開催されます。 |