ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 竹中宣雄)は、国土交通省の平成23年度「木のまち整備促進事業」に採択された、独自の木質接着複合パネルを用いた2方向ラーメン構造による株式会社ミサワホーム静岡(本社 静岡県静岡市駿河区/代表取締役社長執行役員榎本裕二)の新社屋の建設工事に10月15日(月)から着手します。 近年、低炭素社会の実現のために再生産可能な循環資源である木材を建築物に積極的に活用することが求められています。平成22年には「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、公共建築物について国が率先して木材利用に取り組むとともに、地方公共団体や民間事業者にも国の方針に即して主体的な取り組みを促すよう規定されています。 このような背景の下、当社グループの基礎技術開発を担う株式会社ミサワホーム総合研究所(本社 東京都杉並区/代表取締役社長 上野彰一)は、この要請に応えるべく、木質接着複合パネルに改良を加え、より高強度の仕様とすることで大規模木造建築物を可能にする独自構法「FWS(フューチャー・ウッド・システム)」の研究開発に取り組んでいます。 |
ミサワホーム静岡の新社屋建設にあたっては、2方向ラーメン構造を採用したFWS構法として平成23年度「木のまち整備促進事業」に応募し、採択されました。このたび、改良を加えた木質接着複合パネルについても建築基準法第37条の国土交通大臣の認定を取得し、着工するはこびとなりました。竣工は、来年6月を予定しています。 新社屋は敷地の高低差をいかし、2階をエントランスとした地上3階建ての建物です。1階はピロティ、2階は商談スペースを中心に最新の住設機器類の実物展示コーナーやキッズルーム、3階はオフィススペースとなっています。屋上面には、約50kWの太陽光発電システムを設置します。全フロアを当社グループの販売会社であるミサワホーム静岡の本社オフィスとして利用します。 ミサワホーム及びミサワホーム総合研究所は、このプロジェクトを通じてFWS構法の開発・検証をさらに進め、今後、この構法による学校施設や保育・介護施設、店舗、共同住宅などの 大規模木造建築物に積極的に取り組むことで、事業拡大を目指す考えです。 |