ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 竹中宣雄)と株式会社ミサワホーム総合研究所(本社 東京都杉並区/代表取締役社長 平田俊次)は、国立大学法人東京大学(本部 東京都文京区/総長 濱田純一)との間に「学習とコミュニケーションを指向した環境デザイン」をテーマとした共同研究契約を締結し、その一環として「人が集う場所」の未来について考える公開研究会「ミライバ」をスタートしました。 「ミライバ」は、単身世帯の増加や少子高齢化などでコミュニティの意味が大きく変わりつつあるなか、「人が集う場所」の未来について考える場として、ミサワホーム総合研究所と東京大学大学院情報学環が今後、年4回、3年間にわたり開催していくものです。初回は「被災地に人のつながりをとりもどす」をテーマに5月31日に開催しました。東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市で、地域住民が気軽に立ち寄れる場所「まちのリビング」を住民自身が主体となって作るプロジェクトをコーディネートした小泉秀樹氏(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻准教授)を講師に招き、人のつながりをつくりだす空間に必要な要素について、参加者との間で活発なディスカッションが行われました。今後、この共同研究では、「ミライバ」のほかにも研究テーマ別のワークショップや大学連携講座を通して様々な分野の専門家や関係者と議論し、その内容をホームページで公開していく予定です。
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今回、共同研究に取り組むミサワホーム総合研究所は、「日本の住まいを科学する」を理念に、住まいとくらしに関する市場調査や各種研究を行う機関です。市場調査のほか、住宅の構造、材料、環境エネルギー、住まいのIT技術などのテーマに基づいた研究に取り組んでおり、「日本の住まいを科学する」という理念が示す通り、ミサワホームのみならず日本の住環境や住文化までを見据えて活動しています。これまで、住文化について考察した書籍の発刊や、世界初ゼロ・エネルギー住宅を実現する基礎研究、子どもの成長に合わせて学ぶ場所を変えていく「ホームコモンズ設計」(※1)(第6回キッズデザイン賞受賞)、保育園の園舎設計(第4、5、6回キッズデザイン賞受賞)などに携わってきましたが、今後は企業や自治体、大学、生活者をつなぐフューチャーセンター(※2)としても位置づけ、積極的に情報発信をしていく予定です。 ミサワホームグループは、この共同研究を通して未来の住まいやコミュニティのあり方について積極的に提言することで、「住まい」や「学び」の視点から社会貢献に取り組んでいきます。 ※1:NPO法人Educe Technologies代表理事/東京大学大学院情報学環准教授 山内祐平氏監修 |