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Sustainable Design

まちの機能や「蔵」のある住まいで
人と社会の「共創」と「共助」を生み出す

#収納#防災・減災住宅

戦後の日本の住まいは、プライバシーの確保を大命題として進化してきた。
だがその進化は、人と人、人と自然などのつながりを希薄にしてきた一面もある。

そんな時代の流れのなかでも、「つながり」を大切にした住まいづくりを続けてきたのがミサワホームだ。たとえば2013年に発表された「GENIUS GATE」も、そんな住まいの一つ。「住み開く」というコンセプトによって、家の内と外への新しいつながりを提案する住まいは、グッドデザイン賞を受賞するなど、高い評価を受けた。時が経ち、今では多くの人が「つながり」の大切さを再認識している。新型コロナウイルスの感染拡大で直接対面の機会が激減したことから、大切さをさらに痛感した人も多い。人と人がつながって生きていく「共生」は、これからの時代の住まいづくりでは、もはや欠かすことのできない要素だ。

ミサワホームの「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」は、そんな共生の、さらに先にある「共創」までを考えた住まいだ。その象徴的な提案の一つが、1階の「マルチステージ」である。多彩な用途に活用できる大空間は、現在はオフィス空間として提案されているが、その特長は、地域に開放されたコワークスペースとしてデザインされていること。オーナーと利用者がコミュニケーションを取りながら、お互いの日常を豊かなものにし、高め合うという提案だ。 マルチステージには、他にも地域とのつながりを生み出す仕掛けがある。それは大収納空間「蔵※」だ。普段はオフィス空間の備品などを収納するのに役立つが、自然災害が発生した際には、地域を守るための備蓄庫として活用することが可能。開かれたオフィス空間として、まちとのつながりを育むと同時に、災害時にはスムーズな「共助」が期待できるはず。 まちの機能の一部となり、災害時には地域の人々に安心をもたらす住まいは、お互いを助け合おうという機運を高める一助にもなるだろう。

※ 「蔵」は居室としての使用はできません。また、住宅以外の用途では設置できない場合があります。

マルチステージにはオープンテラスのワークスペースも。自然を感じながらリラックスして仕事ができる。

コワークスペースとして提案された1階大空間には、大収納空間「蔵」が。オフィス収納や地域の防災備蓄に活用できる。「うだつ」と呼ばれる意匠壁の内部には、「V2H」や「クルマde給電」、「雨水タンク」などが設置されている。

社会を支えるインフラとして機能する住まいを実現するための発想が、世の中のすべてのものが住まいとつながるという「コネクテッド」。デザイン初期段階では、自動化されたEVによって街と住まいをつなぐなど、さまざまな「コネクテッド」の可能性が模索された。