2013.04.11
私達が普段目にする事が多い桜は、ソメイヨシノと呼ばれる日本を代表する樹です。
同じ「桜」でもヤマザクラ・ミヤマザクラ・マメザクラ等、他にも色々な種類があります。
今回紹介するのは「ブラック チェリー」と呼ばれる桜です。
ブラックチェリーと聞いてどんな桜を思い浮かべますか・・・
まず樹を想像するよりも、おそらく食べ物のチェリーを思い浮かべられる方が多いと思います。
そう、少し大ぶりの黒いサクランボの実がなる桜の樹です。
樹の形(樹形などといいます)は、優美な感じの日本の桜とは異なり、高さは、15m〜30mにもなり、幹は真直ぐに伸びた大木のような感じです。
ちなみに、桜はバラ科に属し、このブラックチェリーの主産地はアメリカの北東部全域です。
ここ数年、家具やフローリングの流行素材として、ウォールナット(胡桃の木:こげ茶色)、メープル(楓の木:白木色)、 そして、ブラックチェリー(赤みが入ったベージュ色)が大変人気のある樹種となっています。
もともとこのチェリーの色味は、人気のある室内色(ドアやフローリングなど)で、以前はこの色に似せたプリント物が多く流通してました。
しかし近年では、本物の木を薄く削って貼ったフローリングが多くの住宅で使われるようになりました。
私も個人的にこの天然木のブラックチェリーが好きです。それは、時間の経過と共に色味が淡い色から段々と濃くなってゆく変化を楽しめるからです。
他の樹種では、なかなか味わえない変化の過程がこのブラックチェリーの最大の魅力だと思っています。
家具でも多用されているブラックチェリーをフローリングなどにも採用して、インテリアに統一感をもたせるのも面白いのではないでしょうか。