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木造住宅の豆知識2013.07.25

南キッチン・北リビングの間取りの秘密にせまる
〜Season n開発裏話 その1〜

今回は、7月12日に発売した新商品「Season n(シーズンエヌ)」の開発担当者に取材したレポートをお届けしたいと思います。取材したのはミサワホームの商品開発部でデザインを担当している増田と中出のデザイナー2名です。

前号でもご紹介しましたが、「Season n」はキッチン・ダイニングが日当たりの良い南東にあったり、通常、南に配置することの多いリビングが北側にあったりします。さらに洗面室が2階にある、というちょっとめずらしい間取りです。
南側のキッチン・ダイニング。実は、開発にあたり社内で何度も反対されたそうです。それでも南面に配置した、開発者の想いに迫ります。

Q1.まず、「Season n」のメインコンセプトを教えていただけますか?

中出:開発のスタート段階で、「どんな家を作りたいか」についてメンバー同士で意見を出し合いました。色々な意見が出ましたが、「あたりまえの家」、他の言葉で言い換えると、ベーシックで居心地の良い、永く住める「良質な家」がいい、という意見で一致。「良質な家」とは、不必要にハイスペックではなく、基本の性能や品質がしっかりしている、「ふだん着」の家。住む方が自分で手を加えられる余地を残した家を目指したのです。

Q2.キッチン・ダイニングが南東にあり、リビングが北にあります。
めずらしい間取りですが、コンセプトとのつながりを教えて頂けますか?

増田:メンバーの共通の想いとしてあった「居心地が良い空間」や「落ち着く空間」をどのように作るかが課題となったのですが、今回の「Season n」では人が集まる、家族が集まるところを家の中心としています。どんなに忙しくても、家族は食事のために集まりますよね。「キッチン・ダイニング」の空間こそ、居心地を良くして求心力をもたせたら家族が自然と集まってコミュニケーションがとりやすくなると考えました。社内で何度も反対されましたが、建物完成後の社内外の見学会では、高い評価をいただけました。

リビングではテレビを見ることが多いので、一日の照度が安定していて落ち着いた空間となる、北側に配置しました。「Season n」の北側リビングは、吹き抜けからの光が壁に反射し、ここも、とても気持ちのいい、落ち着く空間ですよ。

Q3.キッチン・ダイニングのスペースがとても広いですが、なぜでしょうか?

増田:食事のためだけでなく、家族のコミュニケーションの場という役割を果たすために広くしました。ダイニングが広いと、食事を終えても、子どもが宿題をしたり、同じテーブルでお父さんが雑誌を読んだりして、何となくそこに家族が留まり、自然とコミュニケーションが生まれます。さらに、コミュニケーションは、何か共同作業をすることによっても生まれます。そのためにキッチンを広くし、ダイニング横には「余白空間」を設け、子どもの遊ぶ空間にしたり絵画など趣味のスペースにしたり、自由に使って頂きたいと思っています。

1階のスペースを広く自由に使えるようにするために、お風呂と洗面室を2階に配置しました。余談ですが、2階で洗濯すると、洗濯物のメインの作業である、干す、たたむ、しまう、という作業が楽にできますよ。とは言っても1階と2階のどちらに置くかは、住まい手の生活スタイルや働き方で異なりますので、ご参考までに。

Q4.対面式キッチンが主流だと思いますが、なぜ対面式を採用していないのですか?

増田:それは、ご飯を作るお母さんに、窓の外の景色を見ながら気持ちよく料理してもらいたいからです!たとえば、キッチンから、軒下空間のデッキで育てているトマトが赤くなっている様子などが見られたら、嬉しくなると思いませんか?

朝、どれだけ気持ちよく過ごせるかで、その日一日の気持ちよさが決まるのではないでしょうか?いちばん家族が揃いやすいのは朝だと思いますし、素敵な空間にしたいですね。

新商品「Season n」の間取り、いかがでしたでしょうか?
皆様の家づくりのご参考になりましたでしょうか?
次回も「Season n」の開発裏話をお伝えしたいと思います。

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