AMENITY断熱性能

日本全国の気候特性に応じた断熱設計。一年中快適な住まいをお届けします。

住宅を省エネルギー化する際の
指針となる「省エネルギー基準」。

平成28年に改正された住宅の「省エネルギー基準」。
大きなポイントは、「一次エネルギー消費量基準の導入」です。
家庭で消費することの多い二次エネルギーを、化石燃料や水力、太陽光など自然から得られる一次エネルギー消費量に換算。
住まいの総エネルギー消費量を求めやすくなり、住まい全体の省エネ性能が比較・検討しやすくなりました。
さらに、日本全国を8つの地域に細分化。地域の気候特性に即したエネルギー性能基準が定められています。

省エネルギー基準の地域区分

地域区分における断熱仕様(断熱等性能等級4の場合)

天井
外壁

※断熱仕様は、異なる場合があります。

※1 新しい省エネルギー基準は、平成25年基準時点の変更も含みます。

開口部は、断熱性にすぐれたアルミ樹脂複合サッシを標準採用。

住まいの中でもっとも熱が逃げやすいのは、窓やドアなどの開口部です。
「MJ Wood」では、耐久性やデザイン性にすぐれたアルミと、高い断熱性・防露性を備えた樹脂を組み合わせた「アルミ樹脂複合サッシ」や、アルゴンガスを充填した「Low-E複層ガラス」を標準で採用。より省エネで、快適な暮らしを実現します。

アルミ樹脂複合サッシ イメージ

アルミ樹脂複合サッシ イメージ

すぐれた断熱性能と安全性の
「高性能グラスウール」を採用。

「MJ Wood」では、断熱材として高品質・高性能のグラスウールを採用しています。
グラスウールとは、リサイクルガラスを繊維化して、綿状に接着し固めたもの。
細い繊維が複雑に絡み合っており、繊維と繊維の間に動きにくい空気層を構成します。
この独自の構造によって空気の断熱性をそのまま保持でき、熱の移動が起こらないため、すぐれた断熱性能を発揮。
耐久性も高く、変形や腐食による断熱性能の低下が起こりにくいメリットもあります。

※採用する断熱材は異なる場合があります。

壁内断面図

充填断熱工法(鉄骨)

①石膏ボード ②高性能グラスウール ③構造用面材
④透湿防水シート ⑤通気層 ⑥外壁材

Column

断熱材は、動かない「空気の量」が重要です。


断熱材は、素材そのものに大きな断熱性能があるわけではありません。素材の中の“動かない空気”が暖かさを保つのです。たとえばダウンジャケットが暖かいのは、羽毛の隙間に暖まった空気をたっぷりと溜め込めるからです。そのため、断熱材の性能はいかに流動しない空気を保持できるかで決まります。「高性能グラスウール」は通常のグラスウールより繊維が細いため、繊維間により動きにくい空気層ができ、さらに高い断熱性能を発揮できます。

グラスウールは、断熱性能以外にもメリットが豊富。

グラスウールは高い断熱性を実現できるだけでなく、住宅素材としてのメリットも豊富。
ガラスを主原料としているため燃えることがなく、高い耐火性能を備えています。
また、吸音材としてスピーカーなどにも用いられているように、吸音性能にもすぐれています。
さらに、原材料の80%にリサイクルガラスを使用しており、再生処理が可能な環境にやさしい素材でもあります。
人体への影響もなく、安全性も確認されています。

断熱材の耐火性能比較

断熱材の吸音性能比較

環境にやさしいグラスウール

木の家の特性をいかした「充填断熱工法」。

「MJ Wood」では、壁体内に断熱材を充填する「充填断熱工法」を採用。

断熱性・耐震性が高く、気密シートとの組み合わせにより結露を防ぐこともできるため、木の家に適した断熱工法です。

熱を伝えやすい性質がある鉄骨造などでは、ヒートブリッジ(熱橋)※1現象や結露を抑えるために、
構造材の外側を断熱材でくるむ「外張断熱工法」を採用することもあります。

※1 外壁と内壁の間にある柱・梁などから熱が出入りすること。
断熱性能の低下や結露が起こる可能性がある。

充填断熱に外張断熱を
プラスした「付加断熱工法」。

木の特性をいかした壁体内充填断熱に、外壁全体を断熱材で包み込む外張断熱をプラスした「付加断熱工法」をご用意。住宅の熱性能基準を示すUA値を向上させ、もっとも基準が厳しい1・2地域の省エネルギー基準を上回る、断熱性能にすぐれた住まいを実現しました。夏は涼しく、冬は暖かく、一年中快適に過ごすことができ、省エネルギーにも貢献。環境にやさしく、冷暖房費用も低減することができます。

「付加断熱工法」の断面イメージ

断熱工法の特長と適性

図解 方法 特徴
充填断熱工法
(木造軸組)
柱などの構造材の間に
断熱材を充填する方法
●外壁の素材や種類を選ばない。
●断熱性・耐震性が高い。
●気密シートとの組み合わせで
 高い防露性を確保できる。
充填断熱工法
(鉄骨)
●鉄は熱を伝えやすく、
 熱の通り道(ヒートブリッジ)に
 なる可能性がある。
●断熱性能の低下、結露に
 注意が必要。
外張断熱工法 柱などの構造材の外側を
断熱材でくるむ方法
●施工上、重たい外壁は
 配慮が必要。
●ヒートブリッジが起こりにくい。
●断熱材の種類と厚みに
 制約がある。
付加断熱工法 充填断熱工法と
外張断熱工法を
組み合わせる方法
●双方の工法のメリットをいかせる。
●ヒートブリッジが起こりにくい。
●断熱材の厚みを確保しやすい。