M-096面体で構成される居住空間とメディアを融合させ、家にいながらライブや映画、旅行などを楽しめるという構想。平面の画面や、個人でゴーグルなどをつけるVR技術と違い空間そのものが変容するため、誰かと体験を共有することも、五感をフル活用して楽しむことも可能になる。「『在宅〇〇』のバリエーションと体験価値を増やしたいと考えています。たとえば在宅勤務であれば会議室にいる以上にインタラクティブな会議として、部屋全体に資料や関連画像を映し出す。在宅ゴルフなら正面のスクリーン以外もゴルフ場を再現できるし、さらにはパーソナルレッスンやヴァーチャルコンペも可能です。自宅カラオケは、たくさんの観客を呼んで在宅ライブにするのはどうでしょう。在宅旅行も、映像だけではなく温度や風を再現すれば、思い出の新婚旅行を五感で再現できる可能性があります。その頃を思い出せば、長年連れ添った夫婦の恋心も再燃したりしてね(笑)」(西尾)6面体メディア構想住まい空間が「楽しむ」空間に早変わり戸外からエアコンをはじめとした家電のリモコン操作ができるだけでなく、GPSを使って家との距離によってエアコンを自動でON/OFFにできる機能も充実。人感、温度、湿度、照度などのセンサーも備えている。 https://nature.global「さまざまなセンサーを内蔵しているので、今後自動制御できる幅が広がりそうなので楽しみにしています。住宅でもこれからは、家の内外で住人の健康状態をセンシングして、危険な状態に陥っていれば通報してくれるようなサービを提供できないかなどと考えています」(西尾)Nature「Nature Remo」エアコン操作はもう不要?「BOCCO」(写真上)は、子どもや離れて暮らす家族を見守ることができるロボット。スマートフォンへBOCCOから送った声を届けたり、送られてきたメッセージを読み上げたり、家族とコミュニケーションがとれる。木の質感がさりげなく住まいに溶けこむ「mui」(写真下)は、センサーによる人の検知や照明・空調のコントロール、メッセージの送受信や、さまざまなアプリとの連携ができる。http://www.bocco.me/ http://mui.jp「『mui』はミサワホームの床材の色みともそっくりなので、住まいに置いたときの違和感がありませんよね。高い技術を使っているのに、それを嫌味に感じさせないシンプルで可愛いデザインは、最近の商品開発に欠かせない要素かもしれません」(西尾)ユカイ工学 「BOCCO」mui Lab「mui」コミュニケーションの新しいカタチしっぽのついたクッション型セラピーロボット。目指したのは「しっぽ」と「心」を動かすテクノロジー。そっと撫でるとふわふわと、たくさん撫でるとぶんぶんと、そしてときどき気まぐれにしっぽを振って応えてくれる。撫で方によって変化する反応を、撫でる人が解釈して疑似的な心のやりとりを生み出す。http://qoobo.info/「新しい商品ってなかなか一般に浸透しにくいと思うのですが、大切なペットを家族に迎え入れるような楽しさがあって、こういう和むものなら受け入れられやすいのでは、と思います」(西尾)ユカイ工学 「Qoobo」しっぽの動きが、心を癒やす
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