C-09自分でできるSDGs 日本女子大学家政学部卒業。消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活躍。また、環境カウンセラーや省エネルギー普及指導員でもあり、2007年には環境大臣より「容器包装廃棄物排出抑制推進員(3R推進マイスター)」に委嘱されるなど、環境問題にも精通する。私生活では2人の子をもつ母。環境カウンセラー和田 由貴 日本では、今も女性が家事の大半を担っている傾向があります。掃除・洗濯・料理のような代表的な家事はもちろん、細かな雑事も誰か一人が担い負担となっているケースが多いようです。ごみ袋を取り替えるなどの雑事や、乾いた洗濯物は各自がしまうなど、お子さまも含めて家族が参加できるようにすることが大切。完璧をめざさず、楽に家事ができる家族のルールをつくりましょう。家事もジェンダーレス大事なことは、食材をちゃんと使い切ってから買うこと。上手に使い切るには、日持ちする食材と日持ちしない食材に分けて買うのがポイントです。葉野菜やモヤシなど足が早い食材は確実に使い切る量しか買わない、根菜などある程度日持ちするものはまとめて買う、というように買い方のルールを決めましょう。少量だけ使いたいときは冷凍野菜も便利です。買い方にルールを設けるフードロスを考える メンテナンスやリフォームを取り入れながら永く住み続けることも大切なこと。たとえば、住まいの断熱性能が低いと、熱中症やヒートショックなどの健康被害のリスクにつながることもありますが、断熱性能の高い良質な住まいは冷暖房費が抑えられ、快適に暮らせます。リフォームで断熱性能を高めることもできますし、愛着をもって大切に住み続けることで、世代を超えて住まいを継承でき、結果として建築ごみを低減することにもつながります。住まいを大切にし永く継承するためにメンテナンスをして住み継ぐ良質な住宅に永く住むふだんからローリングストック手間をかけない家事を工夫家族みんなで家事を楽しもう
元のページ ../index.html#9