のは、侵入者が嫌がる「目」「光」「音」の要素を盛り込むこと。なかでも最も避けたいのが人の目です。そのため、道路からの見通しが良い家は侵入を躊躇しがち。敷地内の状況をうかがう様子や敷地に入り込もうとする姿、建物に侵入する行動などが周囲から見えやすくなってしまうからです。警察庁の調査でも、侵入者が犯行を諦める理由として多かったのが、「声をかけられた」「ジロジロ見られた」というものでした。逆に考えると、侵入者に狙われやすいのは敷地に入ってから建物内に侵入するまでの一連の動作が周囲から見えにくい家ということになります。高い塀や庭木に覆われていたり、人通りが少ない場所にある家は注意が必要です。高い塀は一見防犯対策として有効のように思えますが、いったん侵入されてしまうと塀が目隠しになって侵入者の姿を隠してしまいます。光に照らされた明るい場所も嫌います。物の動きや熱を感知して自動でパッと明るく点灯するセンサーライトを活用すれば、忍び寄った侵入者を怯ませることができます。建物の裏側や隣家と侵入者は見られることや光・音を警戒するC-06塀や植栽1階の掃き出し窓バルコニー 自分の姿を極力隠したい侵入者は、玄関門扉 防犯対策を立てる際に重要視したい側面の窓侵入者は顔を見られることを嫌うので、録画機能を備えたモニター付きドアホンは強い抑止力になります。門扉や門柱に設置すれば、玄関ドアとの距離が確保できる点も安心です。防犯性能の高いドア鍵ですか?鍵の側面がギザギザしているシリンダー錠は、以前は広く使われてきましたが、ピッキングされやすく、安全性が高いとはいえません。ディンプルキーなど防犯性の高い鍵に交換を。テレビドアホンで確認できますか?外からの見通しは大丈夫?玄関付近や窓は外からよく見渡せることが大事。高い塀や伸び放題の庭木があると、外からの視線が遮断され、侵入者が玄関ドアや窓をこじ開けていても目立たないリスクがあります。防犯ガラスやシャッターの設置は?住まいの防犯は「窓」が大きなポイント。たとえハンマーなどで叩かれてヒビが入っても割れにくく、破壊されにくい防犯ガラスなどに替えて、ガラス破りを防ぎましょう。侵入者が身を隠せるのでは?バルコニーは死角になりやすく、侵入者が身を隠したり、ガラス破りをする際も周囲の目を気にせず済むので好都合です。バルコニーの手すりや腰壁は、身を隠せないように見通しの良い形態や構造にすることも検討しましょう。小さな窓の対策はしてますか?小さな窓でも油断大敵。つい開けっ放しになりがちな浴室・トイレ・洗面所・キッチンなどの小窓には面格子の設置を検討しましょう。侵入者は開錠や破壊に手間のかかる窓は選びません。戸建住宅の注意ポイントは?
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