の間、庭の奥など見通しが悪い場所に設置すると安心できるでしょう。する状況も侵入者にとって不都合になります。近隣の住民に気づかれてしまうからです。侵入リスクの高いドアや窓に警報ブザーを取り付ける、庭や建物周囲に歩くと音が鳴る「防犯砂利」を敷くといった対策も効果的です。して少なくありません。最も多い手口は無施錠の玄関からの侵入です。特にオートロックのマンションの場合は、「部外者は入ってこないだろう」という油断から鍵をかけずに家を出てしまいがちです。「1階のポストを見に行くだけだから」「ゴミを出すだけだから」など、マンション内なら大丈夫と思い込んでしまうケースが多いのです。ところが侵入者は帰宅した住民の後についてオートロックを通過したり、バルコニー伝いに窓の開いている部屋を探すなど、あの手この手で入り込みます。しかも住民同士の関わりが薄いマンションでは、見知らぬ人物がいても不審に思われません。被害に遭わないために、ほんの少しの外出でも戸締まりをしっかりと行いましょう。オートロックでも油断禁物小まめに玄関や窓の施錠をC-0737% 31% 26% 25% 63% 34% 31% 31% 侵入者が侵入した家を選んだ理由を見ると、「クレセントを外せば入れる」がトップ。「戸締まりをしていない」のも意外に多くて驚きます。犯行は一瞬で行われますから、「ちょっと近所へ」といった短時間の外出でも窓に鍵をかけておくことが重要です。一方、侵入者が犯行を諦めた理由のダントツの1位は「声かけ」でした。「セキュリティシステム」や「犬」も多く、人目や音を嫌がる心理が大きいことがわかります。補助錠や面格子、合わせガラスといった侵入しにくい装備も有効です。◦侵入した家を選んだ理由16% ◦犯行をあきらめる要素(複数回答)23% 23% 20% 14% クレセントを外せば入れる人目につきにくい現金がおいてある戸締まりしていないベランダにのぼりやすい声をかけられた補助鍵犬を飼っていたセキュリティシステム面格子防犯ビデオ警察官に出会った合わせガラスセンサーライト防犯看板出典: (財)都市防犯研究センター「JUSRIリポート」9% 9% 出典: (財)都市防犯研究センター「JUSRIリポート」より編集部作成玄関・窓 マンションでも侵入窃盗の被害は決バルコニー 大きな音が鳴ったり、足音がしたり共用玄関COLUMN見通しのよい構造ですか?マンションのバルコニーの手すりは1.1m 以上あるので、侵入者が身をかがめると外から見えにくくなり、良い隠れ場所になります。見通しの妨げになる物はなるべく置かないようにしましょう。常に施錠をしてますか?ゴミ捨てなど少しの時間でも必ず施錠を。また、侵入口としては近年、窓が多くなっています。特に1〜3階の住戸では窓からの侵入が約半数。特にバルコニー側の窓は補助錠をつけて対策を。オートロックでも気をつけてオートロックのマンションでも過信は禁物です。安心感から、自宅の玄関や窓の施錠をおろそかにしてしまうと、共連れや入れ違いなど、すきを狙って侵入される可能性があります。住まいと家族を守る「防犯対策」狙われる理由と諦めた理由集合住宅の注意ポイントは?
元のページ ../index.html#7