好きな花を視線が集中するフォーカルポイントにして、その周りに葉をあしらう方法があります。上の写真にもあるように、主役になる花の形や色を中心に、一緒に飾る葉や小花の組み合わせを考えれば、アレンジはそれほど難しくありません。茎が枝分かれしている形状の花です。茎の枝分かれ部分に花や葉を挿すと、そこが支えとなって大きな花も倒れずに安定します。葉形や色が多彩なハーブも、主役を引き立て、全体にボリュームを与えるなど大事な役割を果たします。ばく」こと。これは、葉の重なりが重苦しく見えないよう、必要な花を残し、葉を取って整理することです。葉を「さばく」ことは、葉からの水分蒸発を防いで花を長持ちさせることにもつながります。がってしまい、まとまりにくいもの。ワイヤーやテープを利用すれば、簡単に固定できますので、ぜひ試してみてください。脇を飾る小花やハーブを上手に利用するM-18金子三保子(かねこ・みほこ)フラワーコーディネーター。1997年よりフラワースクールにてスタッフを経験後、2001年に花屋「レコルト」を設立。花のギフトや装花・コーディネイトなど、幅広く活動中。近著に『植物のきもち~がんばりすぎないガーデニング』(日東書院本社)がある。テマリソウとヒペリカムの実を使ったアレンジ。ピッチャーは注ぎ口に葉を垂らすとバランスが◎。広口の花器は、アルミ製のワイヤーを折り曲げたものを底に置くと花が固定する。ルドベキアを中心にしたアレンジ。ユーカリやローズマリーで広がりを出すことができます。背の低い花器は花の位置を低めに、背が高めの花器は花も高めにし、バランスを考えて葉をあしらいます。テープを格子状に張って間に花を飾ると安定。カラーなど背の高い花は、小花や枝を組み合わせると、本数が少なくても大きく見せることが可能。WEB版「季節のいろどり」では、上記以外の記事もお楽しみいただけます。詳しくは▲M-09pバラが際立つアレンジ。シンプルな陶器の花器に、低めに飾ると全体がまとまりやすくなります。中心になる花の色を変えると(写真下)、あしらいは同じでも異なる印象が楽しめます。 また、広口の花器は花や葉が広 もう一つのポイントは、葉を「さ部屋に花を飾ると空間に華やぎが生まれ、気分も明るくなります。でも、うまく飾れないなどと諦めていませんか。そこで、簡単にできる小花やハーブを使ったアレンジを紹介します。 アレンジで役立つのが、1本の 簡単にできるアレンジとしては、季節のいろどり好きな花を主役に簡単アレンジ
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