はじめに基礎知識として、「一年草」と「多年草」についておさらいをしておきましょう。一年草とは、種まきしたその年のうちに発芽し、花を咲かせて一年で枯れてしまう花のこと。一方、多年草(宿根草とも)は毎年同じ時期に続けて開花する花のことです。見映えがよく、メンテナンスをしやすい庭をつくるには、この一年草と多年草を上手に組み合わせるのがポイントです。 まずはどんな庭にしたいのかをイメージしましょう。風に小花がそよぐやさしい庭、色とりどりの鮮やかな花が賑わう庭……。また、毎年違った雰囲気の庭にしたい、いつでも気軽に花を楽しみたいといった希望もあるでしょう。毎年雰囲気を変えるなら一年草を多く植え、植えっぱなしで同じ花を毎年楽しみたいなら多年草を多くするのがポイントとなります。 苗の時点ではわかりにくいのですが、草花は生長の仕方や最終的な草丈などがさまざまです。上に伸びるもの、上に伸びながら横にも張るもの、這うものなど生長の仕方や最終的な草丈に合った位置に植えると、見頃になったときに美しく見映えがする庭になります。C-14Point1Point2Point3金子三保子(かねこ・みほこ)フラワーコーディネーター。花のギフトや装花・コーディネイトなど、幅広く活動中。近著に『植物のきもち~がんばりすぎないガーデニング』(日東書院本社)がある。メンテナンスを簡単にしたいなら多年草を中心に!見た目を小まめに変えたいなら一年草を中心に!草丈や生長の異なる植物を組み合わせよう!見映えのする庭で、手間をあまりかけずに草花を育てたい。そんな希望をかなえる庭づくりのポイントについて紹介します。春から夏にかけてはたくさんの花が咲き、ガーデニングが楽しくなる季節。お手入れ簡単!季節のいろどりキレイに見せる植物選び
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