ゅう※う──日本の自然災害リスクは、世界でも稀に見る高さです。これから私たちは、どのように備えたらいいのでしょうか。竹内いても知っておきたいですね。竹内身近な地域の災害リスクを把握することが重要 まず、国土交通省や自治体が提供する「ハザードマップ」で、自分が住む地域の災害リスクを確認しておくことが非常に重要です。できれば古い地形図を見て、30年前や50年前には、そこがどのように利用されていたのかを調べることもおすすめします。たとえば、かつて川が流れていた「旧き河か道ど」の地域では、浸水や液状化現象が起こりやすいことがわかっています。そして自宅や職場、学校、通勤通学路が土砂災害の危険区域や浸水想定区域に入っていないかも調べておきましょう。──万が一の際に避難する場所につ 避難先には、命の安全の確保を目的に緊急避難できる「指定緊急避難場所」の他、一時的に避難生活を送ることができる「指定避難所」があるので、家族で事前に確認しておくことが大切です。 コロナ禍以降、分散避難という考C-04ミサワホームの建物は、高い耐震性、耐風性、耐久性を実現しているため1967年の創立以来、地震による建物の倒壊しかしながら、どんなに建物が強くても、甚大な自然災害に見舞われると電気・水道・ガスなどのライフラインが断絶されるなど、不安な暮らしを強いられることになります。昨今は在宅避難も推奨されており、復旧までの間、安心して自宅で避難生活が継続できる住まいとその備えが求められています。どんな備えを考えるべきか、地域防災や防災教育を研究されている熊本大学大学院先端科学研究部の竹内裕希子教授に伺いました。はありません。熊本大学 大学院先端科学研究部(工学系) 教授 竹内裕希子 (たけうち・ゆきこ)専門は地理学・地域防災・防災教育。2023年より現職。「平成28年熊本地震の記憶の継承」検討・推進委員会で防災教育専門部会長を務めるなど、地域に根差した活動も続けている。※地盤に起因する被害、地震に伴う津波や火災による被害は除きます。能登半島地震により被害を受けられた地域の皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。特集自然災害に備えよう
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