ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 竹中宣雄)は、ゆとりある生活空間や充実した快適設備などの新たな提案を盛り込み、スマートハウスの中核となる先進技術を搭載した木質系戸建住宅SMART STYLE「E」(スマートスタイル・イー)を、企画住宅の商品ブランドであるSMART STYLEシリーズにラインナップし、10月7日に全国(沖縄県を除く)で発売します。 SMART STYLEシリーズは、創立40周年にあたる2007年の商品ブランドの再構築によって誕生しました。企画住宅ならではの生活提案と高いコストパフォーマンスにより、その後順調に販売実績を伸ばし、今年7月末の時点で累積10,000棟を超える主力商品に成長しています。しかし、ここ数年の社会情勢を見ると、新設住宅着工戸数が落ち込み、新しい消費傾向として環境貢献や社会貢献を重視するエシカル(※1)な消費形態が拡大するなど、市場環境や人々の価値観などが変化し、これに伴い商品開発においても新しい付加価値の提案が必要とされています。 特に、SMART STYLEシリーズがメインターゲットとしているキッズファミリーについては、共働き世帯の増加や世帯あたりの家族数の減少など、ライフスタイルや世帯構成そのものが変化しており、標準的な世帯像というものを設定しにくくなっています。 さらに震災をきっかけに、暮らしや社会についての考え方が大きく転換しました。住まいの耐震性や災害への備え、家族の絆や地域のつながりなどが重要視されるようになったのはもちろん、計画停電や原発事故などの深刻な事態に直面した今、エネルギー自給の必要性が高まるとともに、エネルギー利用の最適化を実現する“スマートハウス”が求められています。 そこで、ミサワホームではSMART STYLEシリーズのコンセプトを根本的に見直し、生活提案型の企画住宅ならではのメリットを活かしながら、震災後の新しい価値観やライフスタイルに対応した“これからの日本の暮らし方”を実現できる住まいとして今後、シリーズを展開していきます。 |
商品コンセプトを「スマートエシカル」とし、自然エネルギーを大切にする「地球への思いやり」、高品質・高性能で安全を守る「安心への思いやり」、家族が毎日を快適に過ごせる「ヒトへの思いやり」、愛着を生み永く住み続けられる「将来への思いやり」という4つの思いやりをテーマに、それぞれの視点から新しい付加価値を盛り込みながら商品開発に取り組みます。 新商品SMART STYLE「E」では、これらのテーマを反映して、風洞設計や電動トップライトなどの微気候デザイン設計、ゆとりの天井高約2.7mのアルコーブ・リビング、大収納空間KURA(※2)、全面タイル貼りの外装などを全てのプランで採用しています。さらに、スマートハウスの中核となる先進技術として、カスケードソーラーシステムや蓄電池、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)機能を備えた「enecoco(エネココ)モニター」などを搭載したアドバンスモデルを用意しました。また、共働きの夫婦にもうれしい玄関脇のシューズクロゼットの追加や浴室・洗面室などの空間を広くできる機能拡張型プラスワン運用も新たに設定しています。 メインターゲットは、20代後半から30代のポスト団塊ジュニア世代のキッズファミリーで、34坪(112.62m²・113.86m²)と38坪(125.86m²・126.69m²)の2通りの広さを基本に、それぞれのプランに2階建タイプとKURA付2階建タイプを設定、さらに2階水廻りのプランなども用意し、東西反転プランを含めた全16プランとなります。シリーズ全体で年間2,500棟の販売を目指します。 ※1)「倫理上」「道徳上」という意味を表す言葉。環境貢献や社会貢献の意味でも使われ「良心」とも解釈されます。ミサワホームは、地球やまち、ヒトの「これから」への“思いやり(配慮)”と意味付けて、環境貢献や社会資産化につながる住まいづくりを表現するコンセプトワードとして使用しています。 |