◆湿気の多い場所を好む
シロアリの被害は北海道の一部を除いてほぼ全国に及びます。被害を受けやすいのは、比較的日当たりが悪く、湿気の多い、しかも割合温かい場所です。木口から入って芯材部分だけを食べ、日光や外敵を避けるために外側を薄く残しておくので、内部が完全に空洞になるまで気づかないものです。被害が大きくなると、床が抜けたり、大きな地震のときに家が倒壊する恐れがあるので、早期発見が大切です。住まいに被害を与えているのは、ヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。ヤマトシロアリは、主に建物の土台付近に被害を及ぼします。西日本に分布するイエシロアリは、壁を伝って建物の上部まで食い荒らすことがあります。いずれも群れの一部は羽がはえて4月下旬から7月頃に飛び立ちます。
◆羽アリを見たら要注意
たくさんの羽アリを見つけたら要注意です。羽アリの飛び出した付近には必ず巣があります。見つけたときはシロアリか羽アリかどうか確かめます。また、近所でシロアリの被害が発生したときも要注意です。床下の木材の表面などに泥で固めたようなアリ道があるときは、シロアリがいると考えられます。浴室、キッチン、洗面所、トイレ付近がとくに被害を受けやすい所です。被害が進行すると木材の内部に空洞を生じるので、表面からハンマーで叩くと、ポコンポコンというような空洞音がします。
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◆通風・採光を心がけましょう
シロアリは日光や乾燥を嫌うので、家の中の通風と採光に気をつけていれば、被害を受ける心配は格段に少なくなります。床下の通気や排水をよくするために、換気口の前にはものを置かないようにしましょう。また、シロアリの養分を絶つことも大切なので、家のまわりの廃材や切り株などは片づけておきましょう。
★万一シロアリが発生したら、ミサワホームに至急ご連絡ください。

シロアリと羽アリの見分け方
普通の羽アリとシロアリを見分けるには、羽と胴体をチェックします。シロアリは羽が4枚とも同じ長さで、体の色は灰色っぽく、胴体はほぼずん胴です。普通の羽アリは後ろの2枚の羽が小さく、体の色は黒で、胴体の真ん中がくびれています。

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◆ダニの害
ダニにはいろいろな種類があります。人を刺して皮膚に発疹をおこすイエダニやツメダニはもっとも不快なものですが、人を刺さないコナダニやヒョウダニなどの微小なダニも、その死骸や糞を吸い込むと、ぜんそくや皮膚アレルギーの原因になることが知られています。
◆畳の上にカーペットを敷かない
ダニは日光があまりあたらず湿気の多いところを好みます。家の中では畳やカーペットなどがダニの繁殖に適した場所です。とくに畳の上にカーペットを敷いた場合、ダニの数は確実に増えますから、絶対に避けてください。
◆湿気を絶つ
乾燥した環境ではダニは繁殖しないので、家の中の湿気を少なくすることがダニ被害を防ぐ第一条件です。通風・換気を心がけ、さわやかに乾いた空気を保ちましょう。
◆エサを絶つ
ダニは、家の中に落ちている食品のくずや、人のフケや垢、微小な虫やその死骸、カビなどを食べています。ダニを増やさないためには、こうしたエサを絶つことが大切です。掃除をまめにして、住まいを清潔に保ちましょう。家具の裏側や畳の縁など、綿ボコリの溜まりやすい場所は掃除機の細いノズルを使って、きれいに綿ボコリを取り除いてください。
◆寝具を日に干す
布団や枕などの寝具にはダニが住みつきやすいので、ときどき日光干しするよう心がけましょう。シーツやカバー類はこまめに洗濯しましょう。
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