ミサワオーナーズマガジン 2019 Spring&Summer
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M-14 昨今、「IoT」という言葉をよく耳にします。これはInternet of Thingsの略称で「モノのインターネット」と呼ばれ、「身のまわりのすべてのモノがインターネットにつながって情報や機能をやり取りする仕組み」のことをいいます。現在、さまざまな分野でIoT化が進んでいますが、「住まい」もその一つです。 たとえば、IoTに対応できるテレビやエアコン、冷蔵庫などの家電、照明や給湯器などの住宅設備をインターネットにつなげれば、外出先からスマートフォン(以下スマホ)で状態確認や遠隔操作ができます。録画予約したり、帰宅時間に合わせてエアコンのスイッチを入れたり、冷蔵庫の在庫を確認したり。あるいは人と会話ができるAIスピーカーでは、音声による家電の制御も可能です。 住まいのIoT化は、暮らしをより安全で快適にするものとして、今後ますます進展していくことが予想されます。 このIoT化に欠かせないのが「つなげる」技術です。ほとんどのオフィスや家庭では、無線LANと呼ばれるケーブル不要のネット接続システムが利用されています。公衆スポットなどでよく見かける「Wi‐Fi」は無線LANの呼び方の一つで、パソコンやスマホだけでなくスマート家電などにも手軽に接続できるため、利用が飛躍的に伸びています。 Wi‐Fi機器は、電波を飛ばす「Wi‐Fiルーター」(親機)を通してインターネット回線に接続※1します。最近では動画など大容量コンテンツを閲覧するユーザーが多く、日本の固定回線通信量はこの10年で15・7倍※2に増加。また、83%の家庭でパソコンやスマホ以外のWi‐Fi機器を接続※3しているという調査結果もあります。 今後、住まいのIoT化が進展すれば接続する機器はさらに増え、同時に4Kや8K動画など通信の大容量化も進むことでしょう。そのため、これからのWi‐Fiには、今以上に「高速化」と「広範囲化」が求められることになります。住まいのIoT化の救世主 「メッシュWi-Fi」パソコンやスマホだけでなく家電もインターネットにつながる時代。暮らしのなかで接続する機器が増え、大容量通信が求められる今、Wi-Fiを網目状に張り巡らす「メッシュWi-Fi」が話題を呼んでいます。日本のWi‐Fi利用はこの10年で大きく拡大これからさらに進展する住まいのIoT化※1 インターネット回線を利用するには、別途プロバイダと契約する必要があります。※2 総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果(2018年5月)」(2018年8月14日)の総トラヒック通信量について、2008年との比較※3 PC・スマホ・タブレットPC以外の端末利用について、ルームクリップ株式会社(https://roomclip.jp)とバッファローの共同アンケート調べストレスなくインターネットを利用するには、パソコンやスマホを「つなげる」技術が必要不可欠です。

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