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RAILWAYS「レイルウェイズ」

RAILWAYS「レイルウェイズ」

あらすじ

主人公は、妻と娘のいる49歳のサラリーマン。実家の母親が倒れたことをきっかけに故郷・島根に帰った彼は、そこで人生を振り返り、幼い頃からの夢だった「一畑電車」の運転士に挑戦することを決める。島根のゆるやかな風土の中、人々の何気ないやさしさが心に残る作品。

監督:錦織良成
出演:中井貴一、高島礼子、本仮屋ユイカ、三浦貴大、奈良岡朋子ほか

DVD&ブルーレイ2010年10月14日リリース
通常版2枚組・共に3,990円(税込)
発売・販売元:松竹(株)映像商品部

DVD

日本家屋には、魔法があると思う。そこに身を置いただけで、ほっと素顔の自分に戻れるような、なんともいえない安らぎがある。映画「RAILWAYS[レイルウェイズ]49歳で電車の運転士になった男の物語」にも、そんな日本の家が登場する。舞台は島根県・出雲。縁側から宍道湖を望めるこのお宅は、セットではなく実在のお家を借りて撮影されたそうだ。

生垣に囲まれた、白い漆喰の壁とグレーの瓦屋根。母屋の居間からは、家の前に広がる大きな畑が見え、そのすぐ向こうをこの映画のもうひとつの主役である島根の歴史あるローカル線、一畑電車が走っている。なんとも風情あるシチュエーション、見ているこちらも心がほどかれていく。

ここは主人公の母親の家。一人暮らしの母親が倒れ、実家に戻った49歳の主人公。出世のためにあらゆることを犠牲にしてきた、これまでの自分を振り返る。生まれ育った家の、静かに響く柱時計の音と畳の匂いに包まれながら。

印象的な場面がある。居間で妻と話している途中、主人公の携帯電話が鳴り、彼が隣の部屋に映る。それでも、仕切りのない日本家屋では、夫婦が穏やかに同じ空間を共有していられる。日本家屋は家族を孤独にしない。そんなこの家のぬくもりが、東京の家の白いリビングルームですれ違い続けていた主人公一家に会話をもたらし、彼にずっと忘れていた幼い頃の夢を思い出させたのかもしれない。

日本家屋の魔法 素顔の自分に戻れる場所、というのは、私たちが家に求めるひとつの理想でもあるのだろう。

文◎多賀谷浩子(映画ライター)

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