セカンドライフコラム 第10回

オーナーさまにおうかがいしました あなたにとっての“終の棲家”とは?そして日頃の備えとは?

人生100年時代を迎えようとしている今、「終活」が拡がりをみせています。終活とは、元気なうちに人生の最期を迎えるための準備をすること。終活では様々な準備が必要ですが、“終の棲家”をどうするかも、大切な問題のひとつです。そこで今回は、ミサワホームのオーナーさまに、“終の棲家”についてのアンケートを実施。終の棲家を維持していくための「備え」についての回答と合わせ、ご紹介いたします。

やっぱり住み慣れた我が家が一番?

「あなたにとっての終の棲家は?」というアンケートを、解答選択式で実施いたしました。用意された選択肢は、「できるだけ長く今の自宅に住み続けたい」、「マンションに住み替えたい」、「平屋に住み替えたい」、「介護付き有料老人ホームやシニア向け分譲マンションに住みたい」、「子どもと二世代同居」、「その他」という6つです。「その他」については、自由に回答していただける欄も設けました。

結果は、圧倒的な大差をつけて「今の自宅」が第1位でした。第2位は「平屋に住み替えたい」。意外に思えたのは「子どもと二世帯同居」が少なかったこと。

以前実施した「将来の介護についての不安」というアンケートでは「子どもに面倒をかけたくない」という声が聞かれましたが、この結果にはその意識が反映されているのでしょうか。もしくは、夫婦だけで(あるいは自分ひとりで)思いっきりセカンドライフを楽しみたい」という気持ちの表れかもしれませんね。

今の自宅に長く住み続けるための備えとは?

今の自宅を“終の棲家”とするためには、住まいの性能を維持していくためのメンテナンスお手入れが大切です。そしてもうひとつ忘れてならないのは、万が一の災害に対する備えです。「日頃から備えていること」というテーマで実施したアンケートの結果からは、オーナーさまの高い防災意識を感じることができました。

もっとも多かったのは、「備蓄」に関する回答です。「防災グッズ」や「食料・飲料水」をはじめ、「ラジオ」や「ポータブル電池」、「カセット式のコンロとボンベ」など、様々な備蓄品が挙がりました。中には、「防災バッグを玄関周りに収納し、いつでも持ち出せるように」や「万が一の際に非常食や飲料水が賞味期限切れとならないために、ローリングストック収納している」といった、より具体的な備蓄方法を回答してくださった方も。

個人的に大きくうなずいたのは、「汚れても大丈夫な衣類の確保」という回答です。
災害後は断水による生活用水の不足も想定されますから、“洗濯回数を減らせる衣類”は、とても考え抜かれた「備え」だと思いました。

被害の軽減や、家族間の安否確認に関する備えも

次いで多かったのは、被害を軽減するための備えです。「家具を固定する」「ハザードマップのチェック」「高いところにモノを置かない」といった回答に加え、「地震に強い平屋に建替えました」という回答も。また、「避難場所の確認」「防災訓練への参加」「暗い時の災害に対して、懐中電灯を各要所に置いている」など、万が一の際にあわてない心構えをつくる備えを大切にしているという回答も少なくありませんでした。

この他、「緊急時の連絡方法の確認」や、「非常時の各自の行動や心構えを家族で話し合っている」、「何かあったときのために、友だちとお互いの配偶者の電話番号を教え合う」など、家族や友人間で安否確認をしやすくする工夫を実践されている方もいらっしゃいました。

アンケート結果の中で強く印象に残ったのは、東日本大震災の際に6年間もボランティアに携ったという方が寄せて下さった「家族が困ることなく過ごせる1ヵ月分の備蓄をしています」という回答でした。ご自身の大変な経験からの言葉に、備えの大切さをあらためて痛感させていただきました。

さまざまな回答をいただきましたが、備えのしやすさは、実は住まいによっても差が出る部分です。たとえば、大量の非常食や防災品をストックできるスペースがあるか。あるいは、ローリングストックしやすい収納があるか。また、停電時でも自宅で電気を作り、作った電気を貯めておける仕組みがあれば、停電が予想される災害発生後も、自宅で生活を継続できる可能性が高くなります。


ミサワリフォームでは、平常時・災害時・災害後のいずれにおいても安全・安心な暮らしを支えるソリューション「MISAWA-LCP」の考えを取り入れたトータルリフォームをご提案しています。万が一のときにご家族を守るための住まいの防災・減災リフォームをご検討してみてはいかがでしょうか。どうぞお気軽にご相談ください。

また、防災・減災の基礎知識や、リフォームのノウハウなどを分かりやすく解説したホームページ「実践!リフォーム塾」も公開しております。ぜひご参考になさってください。