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キッズ・オールライト

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キッズ・オールライト

あらすじ

アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロと実力派キャストの演技合戦が楽しい家族の物語。主人公一家と不思議な関わりをもつことになる男性の家も、ナチュラルな中にちょっとしたこだわりが見えて素敵だ。娘役を演じたミア・ワシコウスカは昨年公開された映画『永遠の僕たち』でも奇跡のような透明感を放ち、注目される若手女優。

『キッズ・オールライト』
監督:リサ・チョロデンコ
出演:アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロほか

『キッズ・オールライト』 DVD ¥3,990(税込)
発売元・販売元:アミューズソフト

シックでセンスの光る家

映画『キッズ・オールライト』のジュリアン・ムーア演じるお母さんは、大学で建築を専攻し、環境デザインの仕事を始めたばかり。そのせいか、彼女の家もシックでセンスがいい。基調となるのは白、グレー、そしてナチュラルな明るめの木目。抑えめのトーンで揃えた中に、グレーのグラデーションが効いている。三色が調和したワンルームの一角のアイランド・キッチンもさり気なく素敵だ。

そんな一家には、もうひとりお母さんがいる。それが、アネット・ベニング演じるニック。医師として一家の生計を立てる完璧主義の彼女は、どこか頑固オヤジのような性格。そんな彼女をジュリアン演じるジュールスがやわらかに支えている。

愛し合う二人には、18歳の娘ジョニと15歳の息子レイザーがいる。ある時、レイザーのちょっとした思いつきから、二人は両親に内緒で、ママたちに精子を提供した男性を探し出し、その人物に会いに行く。そのことが平和だった一家に、思いもよらぬ騒動を巻き起こすことになる――。

監督・脚本は、40代・アメリカ出身のリサ・チョロデンコ。人物のとらえ方が細やかで女性監督ならでは。「こういう人、いるいる」という実感から、ナチュラルに物語をつないで観客を知らぬ間に引き込んでしまう。そこに実力派キャストの演技合戦が加わって、目の離せない山場が次々に展開。それぞれの素敵な面も弱い面も引き出され、人間のおかしみが滲み出る上質のヒューマン・コメディに仕上がっている。

レズビアンの夫婦という一風変わった家族を描きながら、最後にはたまらなく「家族の物語だな」と思わせる。どこの家族にもある、面倒だけれど、たまらなく温かで、家族でしか味わえないもの。ラストカットに胸が熱くなる。

文◎多賀谷浩子(映画ライター)

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