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ファミリー・ツリー

ファミリー・ツリー

あらすじ

男の情けなさ・人生のほろ苦さを独特のユーモアで描くアレクサンダー・ペイン監督が放つ家族の物語。ジョージ・クルーニーがこれまで見せたことのない人間味たっぷりの表情で、戸惑う父親・夫を好演している。長女役のシャイリーン・ウッドリーの機微豊かな演技も必見。ハワイで先祖代々受け継がれてきた土地の売却問題を絡め、家族についてあらためて見直した作品。

5月18日(金)より全国公開

『ファミリー・ツリー』
監督:アレクサンダー・ペイン
出演:ジョージ・クルーニー、シャイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラーほか

おおらかな家

この映画の舞台はハワイの島々。大きな窓からこぼれるような緑が楽しめたり、海に向かって窓の全面が開け放たれている家々の様子は、自然と共存する暮らしの心地よさに溢れている。

面白いのがインテリア。どの部屋も基調となる色はあるものの、柄物のソファや絵画、色々なものが置かれていて、中には主張の強い色も混ざっているのに、風通しのいい間取りのせいか、開放感に溢れた空気のせいか、不思議となじんでしまうおおらかさがある。そして、そんなおおらかさは、この映画にも通じるところがある。

物語は、ジョージ・クルーニー演じる主人公マットの妻が、スピード・ボートの事故で昏睡状態に陥ったところから始まる。目を覚まさない妻を前に、いい夫・いい父親になる決意をするマット。離れて暮らしていた17歳の長女を呼び寄せ、幼い頃以来、ほとんど会話を交わしていない10歳の娘とあらためて向かい合う。長女が「このタイプはやめておけ」と誰もが思うタイプのボーイフレンドを連れてきたり、いい味出している次女が所どころで笑わせてきたり、この監督独特のユーモアがいい具合に息づく中で、知られざる妻の秘密など、深刻な問題も浮上。大の男のマットも思わず嫉妬したり、取り乱したり。人生のほろ苦さを感じさせるような内容を描いているのだが、それを笑いに変えてしまうおおらかさがあって妙におかしい。本気になった人間のカッコ悪さと愛おしさ。なんともいえず人間くさいのだ。

ハワイの孤島のように離れ離れに点在していた父娘は、色々な思いを分かち合いながら、いつしか家族の形になっていく。人生を辛辣に見つめる目と、すべてをひっくるめて笑えてしまうユーモア。その両方を持ち合わせた、ほろ苦くもあたたかな家族の物語。

文◎多賀谷浩子(映画ライター)

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