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テイク・ディス・ワルツ

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テイク・ディス・ワルツ

あらすじ

昨年、マリリン・モンローを好演した演技派女優、ミシェル・ウィリアムズが彼女ならではの魅力たっぷりに、主人公の心の揺らぎを伝える作品。監督は、女優としても監督としても評価の高いサラ・ポーリー。絶妙な色彩と光によるインテリアや、マーゴのファッションもたまらなくかわいく、彼女が恋する青年の部屋も斬新なアイディアがいっぱいで、一見の価値あり。

『テイク・ディス・ワルツ』
監督:サラ・ポーリー
出演:ミシェル・ウィリアムズ、セス・ローゲン、ルーク・カービーほか

『テイク・ディス・ワルツ』
発売元:ブロード メディア・スタジオ
販売元:ハピネット 3,990円(税込)

DVD

住みたくなる家

映画に出てくる家に、住んでみたいと思うことがある。この映画を観て、そう思う人も少なくないだろう。アメリカ映画でよく見かける、正面玄関にバルコニーのついた家。イエローとオレンジで自由に塗られたバルコニーがかわいく、遊び心にあふれている。

そんな家に住んでいるのは、料理研究家の夫と、ライターの妻の若い夫婦。趣あるキッチンからは、レシピ本の研究にいそしむ夫が、いつもおいしそうな匂いを漂わせている。結婚5年目。兄弟のようにふざけあう、仲のいい二人。けれど、妻のマーゴは、どこか満たされないものを感じている。そんな時、出張先で話の合う一歳年上の青年・ダニエルと出会って──。

マーゴと彼女の義姉たちが、スポーツクラブのシャワー室で会話する場面がいい。「新たな恋は輝いて見える」とひとりが言うと、向かいでシャワーを浴びていた見知らぬ中年女性が言う。「新しい恋も、古くなれば同じよ」。新たな恋との間で揺れるマーゴに、義姉は言う。「人生なんて、どこか物足りなくて当然なものよ」。

ただのラブストーリーでも、不倫のドラマでもなく、これは、いつも何かが満たされないひとりの女性の、彼女自身もつかめない心模様を絶妙に描いた物語。言葉の代わりに映像で、ここまで観客と会話のできる映画も珍しいぐらい、微妙な感覚や感情が、やわらかで魅力的な色や音…映像全体で表されていて、心をつかむ。

冒頭のキッチンの場面が雰囲気たっぷりでなんとも魅力的なのだが、ラストシーンは再びこのキッチンへ戻ってくる。オーブンの前で見せるマーゴの印象的な表情。それが、この映画の投げかけるテーマ。完璧な幸せを求めて恋に悩んだ頃が少し懐かしく、その頃の胸の痛みを思い出させる秀作。

文◎多賀谷浩子(映画ライター)

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